表面加工で販促物に差をつける!表面加工が与える効果とメリットをご紹介
オリジナルデザインのパッケージやパンフレット、会社案内、商品カタログなど、印刷物は販促活動のどの場面でも欠かせないアイテムです。しかし、多くの企業がひしめき合う昨今、印刷物を手にした人に強い印象を残すことは、そう簡単ではありません。
今回は印刷の表面加工を活用し、特別感のある販促物にするための基本的な知識や、表面加工の種類、活用例について解説します。
目次
・表面加工とは
・表面加工の種類
・表面加工が用いられるアイテム
・表面加工を用いた販促物・印刷物のメリット
・表面加工で販促物に付加価値を加えよう
表面加工とは
表面加工とは、紙に印刷した後、ニス・光沢剤、箔(はく)やフィルムなどによる加工を施すことで光沢を与えたり補強したりする工程です。
表面加工には、大きく分けて「塗る」「貼る」のふたつの方法があります。塗る加工には、ニスや表面加工用の薬剤が用いられます。貼る加工では、フィルムを圧着することで表面加工の効果を高めます。
表面加工が与える効果
表面加工をすることで紙の弱点を補い、商品やパッケージとしての価値を向上させることが可能です。表面加工には、主に以下のような効果があります。
⮚ 意匠性・美的価値を高める
光沢を与える、つやを抑えてマットな質感にする、ホログラム、箔押しといった加工により印刷だけでは出せない立体感を持たせるなどの効果が加わります。表面加工によってデザインにひと工夫することにより、意匠性を高めたり、自社らしさを演出したりできるといった効果があります。
⮚ 撥水性・耐久性を与える
厚みやコーティングにより、強度が向上してキズや破れが発生しにくくなります。また退色や変色を防止し、水分の浸透を防いで、にじみや破れのリスクを軽減します。
⮚ 差別化を図れる
表面加工によって手ざわり・質感に変化を持たせて、ほかの印刷物との差別化を図ることができます。例えば、来場者が多数の配布物を手にする展示会場では、質感の違う紙を受け取ったら読みたくなる、開きたくなる効果が期待できます。
⮚ 印刷物の偽造防止
商品券や地域振興券といった印刷物では、偽造防止の対策として表面加工が用いられることがあります。
表面加工の活用例は、以下の記事もあわせてご覧ください。
「見た目で楽しめる、特殊印刷・加工で仕上げる個性的な印刷物」
「魅力的なカタログはデザインが違う!思わず開きたくなるカタログ・表紙について解説」
「【伝わるパンフレットを作る】目的別のデザインのポイントを解説!」
表面加工の種類
表面加工にはさまざまな種類があります。ここでは、質感別に表面加工の種類を紹介します。
光沢ありに仕上がる加工
美しいつや感が期待できる主な加工には以下の方法があります。
⮚ OP ニス(つや有、微光沢)
印刷工程でコーティングができ、短納期・低価格で仕上げられます。 光沢系の加工のなかではもっとも安価な加工法です。
⮚ ビニール(超光沢)
塩化ビニール系の樹脂とニスを用いて熱乾燥させることで、つや感と耐摩擦性を与えます。
⮚ PP (クリア、超光沢)
クリアタイプのPPフィルムを圧着することで、非常につややかな仕上がりと耐摩耗性が得られます。ビニール加工よりも高額化する傾向があります。
⮚ プレスコート(鏡面光沢)
熱硬化樹脂に熱を加えながらローラーで圧着する手法です。強い光沢が与えられ、重厚感のある仕上がりが得られます。
マットタイプの加工
落ち着いた質感が得られるマットタイプの主な加工法は以下のとおりです。
⮚ マットニス(つや消し、マット)
OP ニスと同様の工程でコーティングするため、短納期かつ低価格で仕上げられます。印刷の色調や紙の質感を損なわずに加工できます。
⮚ マット PP (つや消し、マット)
PPフィルムのマットタイプを使用します。ニスよりも価格は高くなりますが、つやを出さずに高級感を加味したい場合には効果的です。
特殊印刷・特殊加工
上記以外にも、ひと味違う仕上がりが期待できる特殊加工があります。
⮚ ホログラムPP
ホログラム効果のあるPPフィルムを使用します。光のあたり具合で色味や反射が変わり、立体感が生まれます。
⮚ 箔押し加工
加工したい部分に接着剤の付いた箔を置き、熱を加えながらプレスする加工方法です。金属のような質感を与え、豪華で高級感のある仕上がりとなります。ただし加工の特性として、細かな文字や線引きの装飾の場合には、きれいに仕上がらない可能性があります。
⮚ エンボス/デボス加工
凸版・凹版を押し付けて挟むことで紙に立体感を出す手法です。エンボスは表面を盛り上げる加工で、浮き出し加工とも呼ばれます。デボス加工はその逆で、表面をへこませることで立体感を出します。
エンボス加工の仕組みについて詳しくは、「エンボス加工のメリットとは?仕組みや特徴について解説」をご覧ください。
⮚ 擬似エンボス印刷
擬似エンボス印刷は、印刷後の紙に圧力を加えるのではなく、印刷によって立体感を表現します。エンボス/デボス加工の場合は、紙の厚さや種類によっては加工に向かない場合がありますが、擬似エンボス印刷ならば、用紙選択の幅が広がります。また、ほかの特殊加工と比較すると、短納期・低価格で高い効果を上げられるという特徴もあります。
擬似エンボス加工については、以下の記事で詳しく解説しています。
「擬似エンボス印刷とは!?」
「擬似エンボス印刷のしくみと特徴!」
表面加工が用いられるアイテム
表面加工は、以下のようなさまざまなアイテムに用いられています。
- ポスター
- 商品カタログ
- パンフレット
- 記念誌の表紙
- 紙袋
- CDジャケット
- クリアファイル
- パッケージ
- 化粧箱
- メニュー表
- チケット
- 商品券
- 市勢要覧
- 名刺
- DM
- 案内状
印刷物や販促物のデザインについての詳細は、以下の記事もあわせてご覧ください。
「販促物デザインで差別化を図る!販促物制作に必要なポイントとデザインの注意点を解説」
表面加工を用いた販促物・印刷物のメリット
表面加工を施すことで、販促物・印刷物は以下のようなメリットを得られるでしょう。
印象を深められる
高級感、特別感が加わり、通常の印刷物よりも強く印象づけられます。例えば、記念式典で配布する記念誌や冊子、記念品のクリアファイルといった粗品、紙袋などに活用すれば、より印象に残る品となるでしょう。
ピックアップ率の向上
表面加工が施されていれば、通常の印刷紙よりも目立ちます。それが商品の場合には、人目を引く、興味を喚起する効果が期待できるため、手に取ってもらえる確率を高められます。
捨てられず使ってもらえる
美しいパッケージや紙袋は、そのまま廃棄するのが惜しくなるものです。また表面加工により耐久性が向上するため、複数回の使用にも耐えられます。すぐにシワになったり破れたりしてしまう印刷物と比べると、捨てられずに長く使用される可能性があります。長く使用してくれることは、販促物・印刷物の広告としての価値を高める事につながるでしょう。
表面加工で販促物に付加価値を加えよう
表面加工は、美しい印刷デザインをより引き立たせ、紙自体に耐久性や耐水性を与える技術です。利用する種類にもよりますが、比較的安価で多様な効果が期待できます。販促物は、企業イメージをつくり上げるブランディングの一環でもあります。表面加工を効果的に活用し、自社のイメージアップと販促の成功につなげていきましょう。
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●表紙加工の比較① ~擬似エンボス VS PP加工編~
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