この光沢は「ニス加工」か、「PP(フィルム)加工」か
最近こんなご相談がありました。
印刷物の見本をお客様から渡されて「この光沢は「ニス加工」か、「PP(フィルム)加工」かどっちかな?」というものです。
ニスとPP加工の見分け方(自己流)
このご相談は、前任の担当者さんがいないので前回作った時の仕様がよくわからない。とりあえず同じ仕様にしたい。というご相談でした。
一番てっとり早い見分け方は「破ること」です。
ビリっと破いてみましょう。
ニスは表面に塗布されているだけなので、簡単に破ることが出来ますが、PP加工は以前にご紹介した通り、ポリプロピレンというフィルムを表面に貼っている加工になるので、かなり力を入れないと伸びるだけで破れません。
ニスにするかPP加工にするか
今回のケースはサンプルを調べたらPP加工でしたが、さらに詳しくお話を聞くと「長く使うものではない」といったことや、「ツヤがあった方が高級感があるからPP加工にしたと思う」といったご意見が出てきました。
特に強度を求めていないという事と、作る部数的にもPP加工よりもニス引きの方がお得になる部数だったため、ニス引きで最終的には見積もりを提出して製品を納める事になりました。
お客様からもらった冊子の見本にPP加工がしてあっても、実はニス引きで済んでしまうかもしれません。
ニス引きで加工がしてあっても、強度が必要であればPP加工にした方がよいかもしれません。
表面を光沢加工される場合は、使用用途などをお伝えのうえで進めていただければ幸いです。