Xmas商戦に学ぶ「高揚感」を売上に変える3つの心理テクニック
みなさん、大変ご無沙汰しております。
あちゃまるです!
このブログでは、「知れば差がつく企画・デザインの小ネタ」をお届けしています。
街はすっかりクリスマスムード。
イルミネーションやツリーで彩られた光景を見ると、つい心がはずんでしまいますよね。 この理屈抜きにワクワクする感じ、実はマーケティングにおいて最強の武器なんです。
今回は、そんな季節の高揚感をしっかりと売上につなげるためのテクニックについて深掘りしてみたいと思います。
それでは、どうぞ。
目次
1. シーズンプロモーションはなぜ効くのか?
2. 成功のための3原則
3. おわりに
1. シーズンプロモーションはなぜ効くのか?
シーズンプロモーションとは、季節イベントの心理的モーメントを捉えて商品やサービスをアピールする手法ですが、なぜこれが有効なのでしょうか?
実は季節イベントには「同調効果(バンドワゴン効果)」と「期間限定の希少性(スノッブ効果)」という二つの心理が働いています。「みんなが楽しんでいるから自分も」という気持ちと、「今しか味わえない」という気持ちがセットになることで、普段よりも財布の紐が緩みやすくなるのです。
クリスマスはその代表例で、年間で最も経済効果の高いイベントのひとつ。
インテージの調査によると、ある年のクリスマス関連市場は約9,782億円、一人あたりの平均予算は約16,329円にのぼります。消費者が「季節イベントならではの特別感」を求める時期であり、まさにプロモーションを仕掛ける絶好のタイミングなのです。
そして、プロモーションを考える際ぜひ意識したいのが、デザイナー視点の「高揚感をさらに上げるスパイス」です。このあと具体的なエッセンスを順にご紹介していきますね!
スパイス①
脳を刺激する色彩マジック
クリスマスシーズンには、至るところに色鮮やかな広告物があふれます。
赤・緑・白・ゴールド・シルバーなど、、、。これらがクリスマスの象徴色であることは広く知られていますが、デザインのプロであれば色の選定のみならず、「配色比率」にこそ気を配りたいところです。
そこで意識したいのが、デザインの黄金比率とされる
「ベースカラー70%:アソートカラー25%:アクセントカラー5%」
赤と緑は補色関係にあり、互いを美しく引き立てますが、両色を同じような比率で使ってしまうと視覚が過剰に刺激され(ハレーション)、途端に安っぽく見えてしまうことがあります。
だからこそ、この配色比率が効くのです。
この絶妙な割合が多くの人の視線を集め、心理的な高揚を生み出すスパイスとなります。
たったこれだけの比率を意識するだけで、デザインの品格、すなわち「高揚感の質」は格段に高まります。
スパイス②
適度なズレが生むポジティブな裏切り
高揚感を増幅させる2つ目のスパイスは、「スキーマ(固定観念)の破壊」です。
人は「予想通り」のものには安心しますが、「予想外」のものには強く興味を惹かれます。
例えば、サンタクロース。
「冬の夜空をソリで走るふくよかで陽気なおじさん」という固定観念(スキーマ)を少しだけズラしてみるのです。雑貨屋で見かけた「サーフィンするサンタ」や「筋トレするサンタ」、「ゴルフするサンタ」の人形をつい手に取ってしまうのは、日頃のイメージとの落差が面白いからなのです。
あの大人気キャラクター「きれいなジャイアン」も同じ理屈。元々のイメージが強烈であればあるほど、それをズラした時の「面白さ」=「高揚感」は大きくなります。
日常の広告でも、「伝統的な商品 × 現代的なスラング」、「真面目な企業 × ゆるいキャラクター」といった具合に、あえてイメージを少し裏切る遊び心がヒットにつながります。
スパイス③
触覚に訴えるハプティック・マーケティング
そして3つ目のスパイスが、加工や表現の工夫です。
単なる装飾ではなく、世界観を強化するための技術として使うと説得力が増します。
・春の華やぎを「箔」でパッとあかるく
・夏の透明感を「透過素材」で爽やかに
・秋の深みを「マット加工」でしっとり
・冬の冷たさを「クリア加工」でキラリ
このように、加工の理由が明確であるほど、消費者は自然とその世界観に引き込まれます。
その結果として、注目度は上がり、手に取る頻度も増し、購買意欲にまで影響します。
そして弊社なら、このような特殊加工は得意中の得意。
世界観づくりの一手までしっかりお手伝いいたしますよ。
2. 成功のための3原則
では、シーズンプロモーションで高揚感を最大化するためのポイントをまとめます。
・ターゲットの感情を定義する
「ワクワク」なのか「ほっこり」なのか、感情のゴールを決める
・色彩心理や比率を考慮する
黄金比 70:25:5 を活用する
・五感とギャップで記憶に残す
意外性のある設定や触覚加工で脳にフックをかける
このポイントさえ抑えておけば、消費者の心に残るプロモーションが実現できます。
忙しい日常の中で、ふと笑みがこぼれる瞬間や、ワクワクする体験を届ける、、、
これこそがシーズンプロモーションの持つ大きな力です。
3. おわりに
最後に少しだけ我が家の話。
先日息子に「サンタさんにお手紙書いて、欲しいものを伝えておいたら?」
と話したところ、返ってきた答えは
「この前UFOキャッチャーで取れなかったカニのぬいぐるみがほしい!」
いやいや、それ非売品だから、、、
しかもカニ、、、
クリスマス=おもちゃ、という私のスキーマ(固定観念)は見事に破壊されました。
「サンタさんはお店で売ってるものしか用意できないよ」という大人の事情を説明するも、
「でも絶対アレがほしい!!」の一点張りで、息子の気持ちは変わりません。
週末、サンタ(私)がゲームセンターで100円玉を積み上げ、脂汗をかきながら奮闘する未来が見えてきますが、いくらかかるかも分からないカニへの投資、、、
妻への稟議が通る気がしません。
スリリングな高揚感漂う12月となりそうな予感です。
どうか皆さまにおかれましては、平和で素敵なクリスマスをお過ごしください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また。
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