マーケティング理論に学ぶ!夫婦円満ロジック8選!!
みなさん、ご無沙汰しております。
あちゃまるです!
このブログでは、「知れば差がつく企画・デザインの小ネタ」をお届けしています。
さて、今回は「マーケティング」について少しふれてみたいと思います。
どうして突然このテーマを取り上げたかといいますと、物価高が続きモノがなかなか売れにくい今こそ、あらためてマーケティングを考える必要があると思ったからです。
世の中には、多くの有益なマーケティング理論が存在します。しかし、それを具体的に「どう活かすか」というところまで踏み込めているケースは意外に少ないものです。
かくいう私も理論だけは知っていながら、まるで実践が伴っていなかった一人です。例えば「相手のニーズを捉え、タイミングよく価値を提供する」なんて、マーケティングの基本中の基本です。にもかかわらず私は、仕事帰りにコンビニでスイーツを買って帰れば、妻が喜ぶだろうと信じて疑わず、せっせと新作スイーツをチェックしては、妻のご機嫌取りに励んでいました。
しかしある日、妻から冷静に言われたんです。
「私はスイーツがほしいんじゃない、ちょっとでいいから話を聞いてほしいだけ」と。
「えっ!?そうなの?ご、ごめん、、、」
私は妻のニーズに応えることはおろか、価値の提供などまったくできていなかったのです。
愕然としました…
喜んでもらえると思った施策で逆にがっかりさせてしまっていたのでは、元も子もありませんよね。この過ちに気づいて以降、スイーツを食べながら話を聞くよう心掛けています…(効果測定の結果は芳しくありませんが…)
以前、リーダーカレッジで教わったことがあります。
「しっている」だけじゃダメ、「っ」をとって、「している」状態にすることが大事だと。
妻との一件で、そんな記憶がよみがえりました。
そんなわけで今回のブログでは、マーケティングの「ロジック」を実践で役立てるための方法をいくつかご紹介させていただきたいと思います。
ビジネスはもちろん、夫婦円満のエッセンスがたんまり散りばめられていますよ。
それでは、どうぞ。

目次
1. 本質は「情報」で価値を与えること
2. 分析は「仮説」から始めよう
3. 最初に決めるのは「誰に何を売るか?」
4. ナンバーワンとオンリーワン
5. 顧客の「マインドフロー」に沿う
6. 集客は「サイト」の準備ができてから
7. ペルソナは「インサイト」を重視
8. ドリルではなく穴を売る
9. おわりに
1. 本質は「情報」で価値を与えること
ユーザーが商品を選ぶ理由は「価値」にあります。例えば、見た目も価格も同じリンゴが2つあったとします。その片方に「青森産 金賞受賞!通常400円が本日限定200円!」というポップが付いていたらどうでしょう?ユーザーは実際に食べていなくても、そちらの方が美味しそうだと感じ、購入する可能性が高まります。これは情報によって商品に価値を与え、ユーザーに行動を促すというマーケティングの本質的な考え方です。
【夫婦円満ロジック】
では、前述の内容を夫婦関係で置き換えてみましょう。ただ無言でプレゼントを渡すのと、「いつも本当にありがとう!」という一言を添えて渡すのとでは、相手の喜びは天と地ほど変わります。私のスイーツも、もし「今日もありがとう、好きそうなスイーツがあったから買ってきたよ!」という言葉があれば、ただの「ご機嫌取り」ではなく「愛情表現」という価値が生まれたのかもしれません。感謝や労いの言葉こそが、スイーツの価値を最大化させるのです。
2. 分析は「仮説」から始めよう
プロモーションや調査の分析をはじめる際、何も持たずに数字を眺めるだけでは途方に暮れてしまいます。大切なのは、最初に「仮説」を持つことです。例えば、「特定のキーワードが獲得に寄与しているのではないか?」、「男性ユーザーにはこのコミュニケーションが高い効果を発揮しているのではないか?」といった仮説を立てるのです。これにより、分析に目的が生まれ、「仮説が正しかったのか、そうではなかったのか?」というシンプルな2択で評価できるようになります。目的のない分析は、海の中で落とした指輪を探すようなものです。
【夫婦円満ロジック】
パートナーが不機嫌な時、「なんだか機嫌が悪いな…」と様子をうかがうだけでは何も解決しません。ここで「もしかして、昨日頼まれていたゴミ出しを忘れたから怒っているのではないか?」という仮説を立てるのです。そうすれば、「ごめん、昨日ゴミ出し忘れちゃったね」と切り出すことができます。もし仮説が当たっていれば問題は解決に向かいますし、もし外れても「そうじゃない」という反応から、「じゃあ、真因は何だろう?」と次の仮説を立てるきっかけになります。
3. 最初に決めるのは「誰に何を売るか?」
戦略を策定する上で、まず最初にすべきことは「誰に何を売るか?」を確定することです。例え同じ商品でも、この位置付けが違うだけで見えてくる世界は大きく変わります。女性用洗顔料を例に挙げると、「肌荒れを気にする女性」に売るのか、「美白を求める女性」に売るのかによって訴求内容は大きく異なります。相手の目的や課題に対して商品をどう見せるかを考えることで、競合が誰になるのかも決まってきます。
【夫婦円満ロジック】
同じ「感謝」を伝えるにしても、相手とその時の状況によって提供すべき価値はまったく異なります。例えば「ワンオペ育児に奮闘中の妻」に感謝を伝えるなら、高価なプレゼントよりも「今日は自分がやるから、一日ゆっくりしてて」と言って自由な時間をプレゼントした方が遥かに嬉しいはずです。誰にどんな価値を届けるか、これを見極めることが大切です。

4. ナンバーワンとオンリーワン
ターゲットとポジショニングを考える際のコツは、ナンバーワンかオンリーワンになれる場所を見つけることです。市場で競争に勝つには、あなたの会社の商品が選ばれるための「何か」が必要なのです。
●ナンバーワン:
シェア、顧客満足度、売上、性能など、特定の分野で一番であることを訴求し、顧客に魅力を感じさせます。
●オンリーワン:
「この商品でしか実現できない」や「特許を保有している」といった、他社が踏み込めない強みを持ちます。
最も強力な差別化は、そもそも競争をしない立ち位置を築くことです。
【夫婦円満ロジック】
世の中には、優しくて経済力もあってルックスも良い夫がたくさんいます。その中で総合的に「ナンバーワン」を目指すのは至難の業。しかし、「妻の作る唐揚げを世界で一番美味しそうに食べる夫」なら、今すぐにでもなれるかもしれません。また、「妻が落ち込んでいる時に絶妙なタイミングで、くだらない冗談を言って笑わせられる」という「オンリーワン」の価値を築ければ、それは誰にも真似できない強力な絆になります。競争の土俵から降りて、自分だけの価値を築きましょう。
5. 顧客の「マインドフロー」に沿う
商品の購買には「マインドフロー」と呼ばれる一連のプロセスがあります。ユーザーは、注目し、興味を持ち、欲求が生まれ、比較・検討を経て、購買(行動)に至ります。この順序を無視して、商品の価値を伝える前に価格だけを提示しても意味がありません。プロモーションは、このマインドフローに沿ってユーザーとコミュニケーションをとることが大切です。
【夫婦円満ロジック】
結婚記念日にいきなり高級レストランの予約をしても、相手が乗り気でなければ最高のディナーにはなりません。まずは「次の記念日、どこか行きたいところある?」と尋ね、「最近できたあのお店、評判いいみたいだよ」と情報を与え、「AコースとBコース、どっちがいいかな?」と相談する。このプロセスを踏むことで当日のディナーは最高の体験になるのです。相手の心の流れを無視したサプライズは、ただの自己満足プロモーションです。

6. 集客は「サイト」の準備ができてから
多くの人がウェブサイトで商品を販売する際、「集客」を第一に考えます。しかしプロモーションを行う前に「その準備はできているか?」と自問することが重要です。一度訪れて「つまらない」と感じたサイトには、ユーザーは二度と訪れません。だからこそ、まずはサイトのコミュニケーション設計をしっかり作り込むことが大切であり、集客はその次に行うべきことなのです。
【夫婦円満ロジック】
パートナーに「もっと話をしてほしい」と願うなら、まず自分自身が「話しかけやすい雰囲気」を作れているかを確認すべきです。自分がいつも不機嫌そうだったり、スマホばかり見ていたりしたら、相手は話しかけたいと思うでしょうか?まずは、いつでも話を聞くよという安心感のあるサイト(=自分)を構築すること。その準備ができていれば、相手は自然といろいろ話してくれるようになります。対話は、受け入れ態勢が整って初めて成功するのです。
7. ペルソナは「インサイト」を重視
「ペルソナ」と聞くと、性別や年齢を中心とした具体的なユーザー像を思い浮かべがちです。しかし、ウェブでのプロモーションを考えるなら、「インサイト(心情)」を重視した方が効率的です。例えば、ダイエットサプリを売りたい場合、ターゲットとなるユーザーが検索するキーワードは「痩せたい」や「ダイエット」などです。これらのキーワードを検索するユーザーに老若男女は関係ありません。考えるべきはデモグラフィックよりもインサイトなのです。
【夫婦円満ロジック】
私がまさに陥った罠です。「妻」という属性(ペルソナ)だけで相手を判断し、「スイーツが好きだろう」と短絡的に考えていました。しかし本当に見るべきだったのは、「毎日やることだらけで自分の時間がなく、誰かに認められたい、ゆっくり話を聞いてほしい」という妻の心の奥底にある叫び(インサイト)でした。私が提供すべきはスイーツではなく、安らぎの時間だったのです。表面的な属性ではなく、心の声に耳を傾けましょう。
8. ドリルではなく穴を売る
セオドア・レヴィット氏の有名な言葉に「ドリルを買う人が欲しいのは穴である」というものがあります。これは、商品の詳細なスペックを一生懸命説明しても、ユーザーは結局、何が何だかサッパリわからないと感じてしまうことが多いからです。それよりも、「使いやすくて軽いので、女性でも簡単に穴が開けられ安心です」と伝える方が共感を得やすくなります。ユーザーが共感するのは、商品の機能そのものではなく、それによって何が達成されるか、つまり「ベネフィット」なのです。
【夫婦円満ロジック】
最新のドラム式洗濯乾燥機を買ってきたとします。「この洗濯機は毎分1,200回転のパワフル脱水で、ヒートポンプ式だから省エネ性能も抜群なんだ!」と力説しても、パートナーの反応は「ふーん」で終わるかもしれません。そうではなく、「これがあれば洗濯干しの手間がなくなるから、ゆっくりコーヒーを飲む時間が増えるよ!」と伝えるのです。相手が本当に欲しいのは高性能な機械ではなく、それによってもたらされる「ゆとりのある生活」や「楽しい時間」なのですから。

9. おわりに
今回のブログでは、マーケティングの基本的な考え方である「ロジック」について、夫婦円満の秘訣を交えながら解説しました。
日々の業務で何となく行っている施策も一つひとつ「なぜそうするのか?」というロジックを考えることで、その成果は大きく変わります。
とくに、ターゲットやポジショニングといった土台を固めること。そして、ユーザーの心の動き(マインドフロー)や、本当に求めている価値(ベネフィット)を理解することが成功への鍵となります。
そう、「スイーツ買っときゃ大丈夫」では、全然大丈夫じゃないんです!
私の失敗談が、皆さんのビジネスや大切な人との関係をより良くするためのヒントになれば、これほど嬉しいことはありません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
それでは、また。
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