あまりにも大事なプレゼン資料〜その有用性に関する一考察〜
はじめまして、あちゃまるです!
このブログで、「知れば差がつく企画・デザインの小ネタ」の数々をご紹介できればと思っております。よろしくお願いいたします。
さて、初回のお話は「プレゼン」です。デザインの仕事を長年続けてきたなかで、プレゼンテーションの機会は日々増え続けています。イヤだイヤだと駄駄をこねていても、次から次へとその機会はやってきます。ならば、やるしかないですよね!
目次
・はじめに
・プレゼンは難しくない!
・プレゼン資料を作る目的は?
・B案なんて必要ない!
・カッコ良さは必要ない!
・わかりやすいプレゼン資料とは?
・大事なのは「おもてなしの心」
はじめに
もともと私は、文章を書くことも、人前で話すことも大の苦手で、「できることなら避けて通りたい」、「そんなの得意な人がやればいい」と、常にそう考える人間でした。ところが今の自分は、その頃の自分とは少し違います。決して苦手を克服できたわけではありませんが、多少なりともプレゼンを楽しめるようになってきたのです。それは、なぜか?
できないからいろいろ調べてみたり、上手い人の特徴を真似てみたり、ハウツー本を読み漁ってみたり、、、とにかく、何をどうすれば良いのかを身につけようと行動したのです。
きっと、文章を書くことや人前で話すことに何の苦手意識もない人にとっては意味のわからない行動だと思います。「そんなこと、学ぶようなことじゃない」と言われてしまうかもしれません。でも確実に私は、成長実感をもてるようになってきたのです。できる人には当たり前のことも、できない私にとっては、気づきの「点」と学びの「線」を1つ1つ結びつけていくことが重要で、やがてそれが血となり肉となっていくのだと、そう思うのです。
できない人にはコツがわかりません。だって、できないわけですから。できる人にもコツはわかりません。だって、当たり前にできてしまっているから。でも、できなかったけれどもできるようになった人にはコツがわかります。だって、できるようになるプロセスを知っているから。
だから、私には「コツ」がわかります。だから、私にはできない人の「気持ち」もわかります。何をすればいいの?どう考えればいいの?どこから話せばいいの?そんな疑問に、私なりに辿り着いた答えをこれから惜しみなくみなさんに解説していきますね!それでは、どうぞ!
プレゼンは難しくない!
「プレゼン」って聞くと、なんだかついつい身構えてしまいますよね。でも実はプレゼンって、それほど大仰なことではなく、誰もが人生で何度もおこなっていることなのです。
例えば、「子供の頃のおねだり」、「就活時の面接」、「好きな異性をデートに誘う時」などなど。もしもこれらの場面で、思ったことをそのまま口にしてしまっていたら、きっとうまくいきませんよね。
そこで、「子供の頃のおねだり」ならば、「友だちもみんなゲーム持ってるんだ、買ってくれなきゃいじめられちゃうよぉ!」と言ってみたり、「就活時の面接」ならば、ちょっとかじっただけのことでも特技と言ってアピールしてみたり、「好きな異性をデートに誘う時」ならば、デートという言葉は使わずに「めちゃくちゃおいしいお店見つけたんだけど、よかったら今度ランチどう?」と言ってみたり。
これらはどれも、相手からどうにかして「YESを引き出すためにプレゼンしている」ということなのです。仕事でおこなうプレゼンも、自分が考えてきた企画やデザインを採用してもらうために、資料を準備しながらYESを引き出すというだけのことで、本質は先述の3つのケースとまったく同じなんです。だから何も難しいことではないんですよ。
プレゼン資料を作る目的は?
だけどプレゼン資料の作成って、ひと手間かかるし面倒くさそう、、、そもそも資料なんて重要視されるの?制作物の出来が良ければ、それでいいじゃん!そんな風に思っていたりしませんか?確かに私もそう感じることもあるのですが、プレゼン資料を作る目的をこう考えるようにしています。「お客様に内容を深く理解していただき、自分のアイデアをしっかりアピールして、是非採用してもらおう」と。
またプレゼン資料には、いつでも誰にでも平等に、同じ情報を提供し続けてくれるというメリットがあります。対面プレゼンというのはその場限りのものですが、プレゼン資料は提出した時点から一人歩きして、自分の代わりに提案内容を説明しつづけてくれます。よくあるケースとして、決定権を持つキーパーソンがプレゼンに同席しないことがあります。その場合、いくら対面プレゼンに気合を入れて猛アタックをしても全く意味がありませんよね。たとえその後の会議で、窓口担当者からキーパーソンに説明していただけるとしても同じ熱量で伝えてくれることは、まずないでしょう。そこで力を発揮するのが、提出されたプレゼン資料なわけです。ポイントを押さえてしっかり作り込んだプレゼン資料というのは、先方の社内で提案内容を雄弁に説明してくれるのです。
B案なんて必要ない!
プレゼンというと「方向性を替えて2、3案デザインを作ってください」なんてサラッと依頼されるケースが多いのですが、時としてデザインは1案だけに絞って、それにしっかりとしたプレゼン資料をつける、こういうやり方の方が「吉」と出る場合もあると思うのです。つまり闇雲にB案を用意して「やった感」、「やってる感」だけを打ち出すくらいなら、B案を作る時間をカットしてA案の資料作成時間にあてがい、全力でA案だけを推すということです。
単なる引き立て役のB案を作るのに時間を割くくらいなら、自信作のA案に納得のいく資料を付けてプレゼンする方が採用の可能性はグンと上がってくる気がしませんか?プレゼン資料はそのくらい付加価値が高く、他社との差別化にもなるものなのです!
カッコ良さは必要ない!
最近では「Canva」や「Googleスライド」など優れたプレゼン制作ツールが数多く出回っており、簡単にカッコいいプレゼン資料ができるようになっていますが、はっきり言って資料を何で作るとか、カッコ良さといった小手先のテクニックなど私的にはどうでもいい話です。大事なのは「採用したいと思わせる論理」だと思うのです。
ですから今回は、ソフトの使い方やビジュアルのテクニックではなく、プレゼン資料とは何か、読み手はどんな道筋で進めていくと共感しやすいのか、何をすると納得しやすいのか、といったちょっとした「考え方」や「マインド」についてのお話とさせていただきますね。
わかりやすいプレゼン資料とは?
プレゼン資料における「わかる」には、2つの意味があります。1つは言っていること、書いてあることの意味がわかる → 「意味を理解する」ということ。もう1つは意味がわかった上で、その意義がわかる → 「意義を納得する」ということ。そして、この2つの条件に対応してそれぞれ「資料の状態」、「必要なスキル」というのも違ってきます。
意味がわかる | 2つの条件 | 意義がわかる |
---|---|---|
情報量や質が適切で脳に収めやすい | 資料の状態 | 論理的・感情的に受け入れやすい |
文章構成力・伝達力 | 必要なスキル | おもてなしの心 |
書いてある内容の意味がわからない資料なんていうのは論外ですが、意外とよくあるのは、内容は受け入れられるものなのに情報量や質が不適切なために意味がわかりにくくなってしまっているケースです。また、「わかるけれど、なんだかやる気にならない」という、意味はわかるが、意義は理解・納得できないというケースもよくあります。「だから、どうすればいいの?」とか、「おっしゃることはごもっともですが、、、」なんて思われてしまう状態のことです。
2つのわかりやすさをしっかり意識しながら資料の精度を高めていきましょう!
大事なのは「おもてなしの心」
ここで言う「おもてなしの心」とは、自分がされたら嫌なことをお客様にしない、自分がされたら嬉しいことをお客様にするということです。それから、自分が良かれと思ってやったのにお客様には迷惑だったという事態も絶対に避けなければなりません。自分のやり方を押し付ける前に、相手の状況や状態をよく考えるようにしましょう。
例えるなら、「ニシンのパイになってはダメ!」ということです。
みなさんは「魔女の宅急便」というアニメをご覧になったことがありますか?取り上げたいのは、キキと老婦人が一生懸命に作ったニシンのパイを孫娘に届けるシーンです。雨の降る中、やっとの思いでパイを届けたというのに、キキは孫娘から「だからいらないって言ったのよ」、「私このパイ嫌いなのよね」と言い捨てられ、玄関のドアをバタンと閉められてしまいます。さて、みなさんはこのシーンをどう思いましたか?おそらく、「キキかわいそう!」、「なんて根性悪い孫娘だろう!」といった感情を抱いた方が多いのではないでしょうか?
でも、ちょっと待ってください。
孫娘の立場で考えてみれば、友だちとの楽しい誕生日パーティの最中にニシンのパイが届く、、、いらないって言ったのに、、、ピザや若者が好みそうなメニューならまだしも、あのニシンのパイが、、、
みなさん、ニシンのパイってどんな料理かご存知ですか?アニメでは美味しそうに見えたかもしれませんが、実物はこんな料理なんですよ。
どうですか、この衝撃の見た目!
これを見たら私でも、「ばあちゃん、気持ちは嬉しいけどニシンのパイはやめて!」となりそうです。孫娘がああなってしまったのもうなずけます。つまり老婦人には「おもてなしの心」が足りてない、、、相手の状況・状態をしっかり考えていない、、、自分がニシンのパイが好きで、得意料理で、孫が喜ぶと思ったかもしれないけれども、本当に喜んでもらいたいなら、厳しいことを言うようですが孫娘のことをもっと考えなくてはいけなかった、ということになります。
大事な大事な「おもてなしの心」。
つまりは、相手のニーズを読み取り、それを満たす提案をするということ。「自分がこの料理が得意だから」ではダメということです。
ということで、今回はプレゼン資料の有用性と考え方についていろいろお話しさせていただきました。みなさん、いかがでしたでしょうか?最後までお読みいただき本当にありがとうございました!
次回は、プレゼン資料の理想的な構成方法についてお話しできればと思っています。
どうぞご期待ください!それでは、また。
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