コストダウンにも繋がる!?差し替えパターンの多いチラシ作成の注意点と対策
今回は、チェーン店など多店舗展開を多くされている企業様が活用する「チラシの差し替え」(パターン)について、作成時から印刷までの注意点やリスク、メリット、デメリットなどをまとめてみたいと思います。
枚数が多くなればなるほど、差し替えのパターンが多くなればなるほどリスクも増えていきますが、差し替えを上手く活用すればコストダウンに繋がるというメリットがあります!
注意点とリスクを正しく理解して、コスパの良いチラシを作っていきましょう!

目次
・チラシの差し替えパターンとは
・チラシ差し替えの注意点
・チラシ差し替えのメリット・デメリット
・チラシ差し替えを行う場合の対策
・差し替えに強い広告・印刷会社の選び方
チラシの差し替えパターンとは
チラシの差し替えとは、一つのチラシデザインの中に、共通する部分と、差し替えをする部分とを分けて作る手法のことを指します。例えば、10店舗、20店舗など店舗を多店舗展開をしているお店の宣伝ツールとして、チラシを活用する場合に、宣伝したいことは同じだけど、店舗によって折込地域が違ったりする場合などに活用されます。
共通部分の具体的な内容としては、「セールの内容」、「商品やサービスの紹介」、「商品写真」などです。
差し替え部分の具体的な内容としては、お店の「店名」、「連絡先」、「住所」、「地図(MAP)」などが一般的ですが、サービスやセールの内容が店舗ごとに違う場合はその違いも含めて内容を差し替えたりします。
通常、複数の店舗でセールを行おうと思った場合に、各店舗でチラシを作ってしまうとA店で1パターン、B店で1パターン、C店で1パターンといった具合に、店舗ごとに別々のチラシが出来てしまい、作る手間も時間も店舗数だけ増えてしまいます。
しかし、セール内容を各店で合わせて実施することが出来れば、共通部分を店舗で共有して、店名周りの情報だけを差し替えて作るだけで各店舗のチラシを作ることが出来ます。
作成する手間や、時間だけでなく、場合によっては印刷代などのコストも抑えることが出来る魔法のような手法なのです!
しかし、このチラシの差し替えは種類と枚数が多いほどリスクも増えていくので注意が必要です!
チラシ差し替えの注意点
チラシの差し替えはメリットもありますが、デメリットになるリスクもあります。
種類が増えていけばいくほど、ヒューマンエラーも含めてミスをすることが増えていきます。
差し替えパターンが多いチラシの主な注意点は以下の通りです。
- 種類が多くなると単純に間違えやすい
- 関係者が多くなればなるほど間違えやすい
- 変えてはいけない共通部分が変わってしまう
- パターンは増えたり減ったりする
- 一覧表を作ることと更新することが大変
●種類が多くなると単純に間違えやすい
単純に種類・パターンが多くなればなるほど人間誰しも間違えやすいものです。種類・パターンが増えていくと、共通部分の内容も変えなければならないことも出てきます。すると共通部分は「Aパターンの差し替えパターン1」、「共通部分Bパターンの差し替えパターン2」など、どんどん複雑化してしまいがちです。差し替えパターンを作る際にはなるべくパターンをシンプルにそろえるように心がけましょう。
●関係者が多くなればなるほど間違えやすい
チラシ作成には多くの人が係わります。広報担当者、その上司や部下、デザイナー、印刷会社の営業マンや製造部門の人などです。多くの差し替えパターンを、関係者全員で共有していないと、間違いが起きるもとになります。
●変えてはいけない共通部分が変わってしまう
差し替えパターンを作る時の鉄則として、共通部分は決して内容を変えてはいけません。変えた場合は、全パターン直す必要があります。しかし、差し替え部分とのバランスをみてちょっとだけ文字のサイズを変えてしまった・・・とか、位置をズラしてしまった・・・といった風に共通部分を変えてしまったことによって全差し替えパターンに影響が出てしまうことがあります。注意が必要です。
●パターンは増えたり減ったりする
差し替え部分の内容としては、店舗名などが一般的です。しかし、店舗は時代ともに増えたり、移転や統合で減ったりどんどん変わっていくものです。一度、種類を覚えればそれで良しということにはなりません。更新していくことも念頭に置いて作業をしていく必要があります。
●一覧表を作ることと更新することが大変
上記でも触れましたが、差し替えの内容は関係各者全員で共通認識を持つ必要があります。そのために、わかりやすい「表」を作ることがとても重要です。しかし、店舗の情報が変わったりすることで、この表も更新していかなければなりません。どの表が最新版であるのかも管理していかなければなりません。常に更新があることを念頭に置いて表を更新していく必要があるのです。
チラシ差し替えのメリット・デメリット

チラシ差し替えのイメージ
チラシ差し替えパターンを作るメリット、デメリットについてです。
デメリットについては、先ほどお伝えした注意点とほぼ同じ内容があてはまるかと思います。パターンが増え過ぎるとそれだけ認識違い、ケアレスミスが増える可能性はありますし、一覧表の作成や管理方法が大変になります。
しかし、勿論メリットもあります。
一番大きなメリットは、「コストダウン」に繋がるという事です。
チラシを複数作る場合の例を挙げます。
(例)チラシ 3種 4店舗 作成部数は以下の通り
【1】チラシ (A店舗のみ掲載。3万部)
【2】チラシ (B店舗、C店舗掲載。5万部)
【3】チラシ (D店舗のみ掲載。2万部)
通常、【1】~【3】の3種類のチラシをそれぞれ作るとなると、それぞれでデザイン代、印刷代の費用がかかりますし、それぞれの原稿を作って校正を行う必要があります。【1】チラシ3万部 7万円。【2】チラシ5万部 9万円。【3】チラシ 2万部 5万円。合計で21万円かかってしまいます。
しかし、各店舗のキャンペーンのチラシ掲載内容を整えて、共通部分を作り、差し替えパターンを作って、同時にデザインと印刷をお願いすることで、デザイン代・印刷代を抑えて作成することが出来るのです!
・【1】~【3】チラシ3種 合計10万部 1色差し替え デザイン・印刷代 合計18万円!
これは一例ですが、差し替えを作らずに作る場合と、差し替えを作ってまとめて依頼する場合では、後者の方がお得になる場合が多いんです!
ただそのためには、差し替え部分は黒(スミ)一色で作りましょうとか、同時に発注・同時に校了が必要とか、用紙は合わせないといけないとか、各種ある程度枚数が必要など条件が少しありますが、差し替えパターンを作るのことは条件を整えるだけでコストダウンにも繋がる方法なんです!
チラシ差し替えを行う場合の注意点の対策
とはいえ、注意点・デメリット部分を無視するわけにはいきません。
間違い起こらないように、リスクを少しでも軽減できるように、差し替えパターンのあるチラシを多く請け負っている当社で実施している対策を一部ご紹介したいと思います!
●管理表(一覧表)は必ず作って関係者全員で共有する
差し替えのパターンが2種類とかなら必要ないかもしれませんが、複数種類パターンが存在する場合は必ず管理表(一覧表)を作った方が良いです。電話や口頭だけでの複数種類は伝言ゲームをしているうちに意図が変わってしまいます。先に何パターンになるのか決めて一覧表を作ってからデザインの指示、印刷の指示をしていくことおススメ致します。
●パターンの表記は「種類の数」まで明確に
一覧表でのパターン表記は明確に行いましょう。「〇〇有り」「〇〇無し」といった指示よりも、「ABCD・・」「1234・・」「いろはに・・・」「アイウエ・・・」など種類と種類の数まで明確にわかるように分類した方が伝わりやすいです。ギリシャ文字(αβγδなど)は環境によって文字化けしたりするので個人的にはおススメしません。
●マスターページを活用する
Adobeのソフトを使ってデザインの編集をする場合は、マスターページ機能を使うことを推奨します。差し替えパターンを複数種類作っていると、パターンによっては共通部分とのバランスが悪くなって「ちょっとだけ体裁を整えておこう・・・」と共通部分を編集してしまう場合があります。しかし、差し替えが複数ある場合には、共通部分を少しでもいじってしまうのは絶対にNGな行為です。間違えて共通部分を編集してしまわないようにマスターページ機能を使うことをおススメ致します。
差し替えに強い広告・印刷会社の選び方

印刷機イメージ
差し替えに強い広告・印刷会社の選び方についてお話をしたいと思います。
●「チラシ」に強い会社
チラシに強い会社であることは非常に重要です。複数のデザイナー、印刷オペレータがチラシに携わることでノウハウが溜まっていきます。問題点や課題を都度解決してきているチラシに強い会社に依頼することで間違いが起きにくい環境が作れるはずです。
●「営業」がついて「企画・デザイン」「印刷」を一貫して行える会社
営業がつくことで先に述べたような管理表(一覧表)の作成と管理をサポートしてくれます。
また、差し替えのあるチラシに係るであろう発注者様、デザイナー、印刷オペレーター、配送関係者まで情報を共有するために全てを一貫して行える会社に依頼することで間違いが起きにくい環境が作れるはずです。
●差し替えの実績が豊富な会社
実績があるかないか非常に重要です。注意点やリスクをわかっている会社に依頼することで間違いが起きにくい環境が作れるはずです。ホームページや、問い合わせで必ず確認しましょう。
●社内校正をしっかりやってくれる会社
差し替えパターンが増えてくると内容の確認をする校正が非常に重要になります。社内に校正スタッフがしっかりいて、お客様へ提出する前に社内チェックをしてくれる会社に依頼しましょう。
差し替えの多いチラシはエムアイシーグループにお任せください
エムアイシーグループは愛知県西尾市にある創業1905年の老舗の印刷会社です。
印刷技能検定1級を持った印刷オペレーター、チラシの実績を豊富に持った営業マンと、デザイナー、校正士を揃えてトータルでお客様をサポートいたします。
企画・デザインの相談から、印刷・配送・折込の手配までプロが責任を持って対応いたします。
愛知県内の折込チラシはもちろん、全国配送までワンストップで対応できますので、広域で折込チラシを検討されている方もご安心ください。
エムアイシーグループをどうぞよろしくお願いします♪
擬似エンボス・ニス・UV印刷やPP加工などの特殊印刷が得意な愛知県西尾市の印刷・広告会社です。
デザイン、印刷、パンフレット・クリアファイル制作などグッズ制作など、お気軽にご相談ください♪
ページ下部にて問い合わせフォームがございます。
<おすすめ関連記事>
●チラシデザインで訴求効果が大きく変わる!作成時の注意とコツを解説
https://uv-print.micg.co.jp/entry-270.html
●ポスティングとは?効果を出すために知っておきたいこと
https://uv-print.micg.co.jp/entry-271.html
●Webチラシとは?活用のメリット・デメリットから作成・配信方法まで解説
https://uv-print.micg.co.jp/entry-273.html
●愛知県西尾市をターゲットにした事業主様限定!【いいとこドリのお得な広告】西尾グッチラ
https://uv-print.micg.co.jp/entry-320.html
●愛知県で折込チラシを考えている方必見!【まるっと解説】折込チラシの基礎知識
https://uv-print.micg.co.jp/entry-313.html
●【コラム】印刷機の種類!(オフセット印刷)
https://uv-print.micg.co.jp/entry-95.html