チラシデザインで訴求効果が大きく変わる!作成時の注意とコツを解説
チラシはもっとも基本的な集客のツールですが、折込のほかにもポスティング、手配り、Webチラシといった配布方法により、それぞれの意識するべきことが異なります。手に取り、読んでもらうチラシとするためには、ポイントを押さえてデザインすることが大切です。チラシ本来の役割を考慮せずにデザインしてしまうと、思うような結果が得られません。今回は、訴求効果を高めるためのチラシデザインについて、作成方法やコツを解説しながら、チラシづくりの参考となる情報をお届けします。
目次
・チラシとは?
・チラシをデザインする際の注意点は?
・チラシをデザインする際のコツは?
・自社の利益に貢献するチラシデザインを考えよう!
チラシとは?
そもそもチラシとは何かについて説明します。チラシの主な役割、目的、主な配布方法は次のとおりです。
チラシの主な役割
チラシとは広告のために配布される媒体を指し、新聞折込のほかにも、ポスティングや手配りによる配布方法があります。最近ではインターネット上で閲覧できる、Webチラシの活用も増えてきました。
チラシの主な役割としては以下が挙げられます。
- 商品やサービス、それを提供している企業の認知向上
- 価格やサービス内容の情報告知
- 購買行動や問い合わせなどアクションのきっかけとなる呼び込み効果
チラシの目的
チラシを配布する最終的な目的は、消費者の興味を喚起し、購買・成約につなげることです。
チラシを用いて自社商品・サービスの強みを強調することで、競合への優位性を示し、差別化につなげられます。また、好感度の高いチラシを作成して、ブランディング効果を高めることも期待できます。
チラシの配布手法
チラシの配布手法はいくつか種類があり、主に以下の方法で配布します。
- 折込チラシ:主に新聞や雑誌の折込広告として配布
- DMチラシ:郵送で配布
- ポスティングチラシ:各戸の郵便ポストに直接投函
- 手配りチラシ:街頭で配布
- Webチラシ:オンラインで配信
ほかにも、ポケットティッシュや商品にチラシを同封して配布することもあります。
折込チラシやWebチラシについては、以下の記事で詳しく解説しています。
「折込チラシとは?メリット・デメリットと効果を高める秘訣」
「Webチラシとは?活用のメリット・デメリットから作成・配信方法まで解説」
チラシをデザインする際の注意点は?
チラシをデザインする際には、以下の注意点を踏まえておく必要があります。
目的の確認・方向性の明確化
チラシの制作にとりかかる前に、方向性を明確にしておくことが重要です。先に紹介したチラシの役割・目的をあらためて確認し、それを達成するための軸となる方向性を決定します。
「チラシを見た人に最終的に何をしてほしいのか」という方向性を明確にすることは、効果的なデザインを実現するうえで必要不可欠です。
ターゲットとのマッチング
消費者の年齢や属性によって、興味や関心は異なります。商品やサービスのターゲットに合わせ、キャッチコピーやアイキャッチ画像などを含めた表現方法を考えていく必要があります。
例えば、若年層とシニア層では、共感できる言葉、ささる表現が変わります。ターゲットの属性に関連するトレンド、ターゲット層周辺の情報を収集しながら、効果的なアプローチにつながるデザインを考えます。
ユニバ―サルデザインを意識する
ユニバーサルデザインは、障がいの有無、年齢、性別、人種などにかかわらず、多様な人々が利用しやすいようデザインする考え方です。チラシのデザインについても、多様性に配慮した姿勢が求められます。
ユニバーサルデザインを意識する場合に、押さえたいポイントは以下のとおりです。
- 文字サイズ:一般的なチラシサイズの場合、12ポイント以上を目安とする
- 余白:文字間、行間のバランスを見ながら詰めすぎないようにする
- 表現方法:専門用語を使わず、できる限り平易な表現を使う
- 文字バランス:漢字とひらがなのバランスに注意する
- 読みやすさ:難しい漢字にはルビを振る。カタカナ表記を適度に使う
盛り込む要素の取捨選択
チラシ制作コストを考えると、できるだけ情報を詰め込みたくなりますが、読み手の立場としては、読むのが嫌になってしまう可能性もあります。
伝えたい内容を端的に記載するためには、詰め込みすぎないことを意識し、シンプルで見やすい紙面を目指します。
社会トレンドに留意する
先にあげたユニバーサルデザインに見られるように、現在、どの分野でも多様性が重視されています。また社会の未来を見据え、SDGsが意識されるようになってきました。
こうした社会的な流れに留意し、企業としての姿勢を示すこともチラシ制作では心得ておく必要があります。
チラシをデザインする際のコツは?
チラシをデザインする際の、意識するべき要素について解説します。
レイアウト
レイアウトは読み手の視線の動きを考え、意図的に誘導できるよう設計していきます。
視線を誘導するために知っておきたいのが、「Zの法則」です。
Zの法則は、人が何かを見る際、左上から右側に視線を送り、次に斜めに左下、右下と視線が移動することを示します。この視線の動きに合わせ、もっとも伝えたい内容を配置することで「読んでもらえる」チラシができます。
また、視線は先に大きいものをとらえ、そこから関連性のある小さい部分へと移動する傾向があります。画像、テキストともに同様の傾向が見られるため、文字サイズやスペースを工夫し、自然に読み進められるよう図ります。
このとき、配置が不ぞろいだと違和感を与え、読みにくさを感じさせます。画像の配置や文頭など、わずかなズレでも無意識に不快感を持たれる可能性があります。配置の整列にも注意を向け、すっきりとしたレイアウトを実現するよう心がけましょう。
レイアウトについてくわしくは、以下の記事をご参照ください。
「デザインの基礎知識【レイアウト編】」
キャッチコピー
キャッチコピーは読む相手に「ささる」「端的にわかる」といった点を重視しながら表現を考えます。先述したように、世代や性別などの属性の違いで、相手に与えるインパクトが上下します。
キャッチコピーを際立たせるためには、本文とフォントのサイズや色を変えるなど、視覚的効果を活用することも大切です。
アイキャッチ
アイキャッチとは、チラシなどでもっとも目に付く要素です。文字に先がけて目に飛び込んでくる効果があるため、キャッチコピーとの組み合わせによって紙面の内容への興味を喚起できます。
アイキャッチとなる画像やイラストも、ターゲット層によって違いがあります。一方で、動物を素材としたものなど、万人受けするタイプもあります。チラシの内容に合わせて、高い効果が望めるアイキャッチを選びます。
アイキャッチのうまい使い方としては、特に読んでほしい部分にマスコット的に配置する方法があります。アイキャッチを目で追うことにより、情報を印象づけられます。
写真・イラスト
写真やイラストを多く使用すると、わかりやすさ、共感、親しみやすさのあるチラシとなります。一方で、画像が多すぎても、結局何を伝えたいのかがわからない印象を与えかねません。
伝えたい情報と関連する画像や、イメージを広げる画像をうまく使用すると、チラシの魅力が高まります。
例えば、家具や小物の広告では、単品よりも全体的なインテリアイメージのほうが良さを伝えられる場合もあります。実際の利用シーンを見せて、訴求効果を上げるのもひとつの方法です。
文字情報
説明部分にあたる文字情報は、読みやすいフォント、親しみやすい手書き風フォントなど、掲載内容の情報や雰囲気に合わせるのがおすすめです。例えば、縦横の線の太さが均一で直線的な「ゴシック体」は、強さや信頼性を感じさせます。横線が細い「明朝体」は、上品で華奢なイメージです。
改行にも気をつかい、文字間隔、漢字とひらがなの比率、専門用語の使用回避などに注意しましょう。見出しに訴求ポイントを入れると、全体の内容を読み取りやすくなります。
用紙
用紙の違いもチラシの効果に差をつける要素です。手触りが変わることで、手にとってもらいやすくなる可能性もあります。
特売広告などでよく見られる更紙(ざらがみ)、黄色更紙などは安価なイメージを訴求しやすい紙素材です。マットコート紙はつやがあって手触りが良く、高級感が出ます。マット紙はつや消しタイプで光沢度は下がりますが、落ち着いた雰囲気を出すのに効果的です。
用紙の厚みがあるほど高級感は増しますが、その分コストがかかります。重量も増えるため、配布方法によっては効率性が落ちる点に注意が必要です。
用紙サイズ
用紙サイズを変えると、見た目に変化を出すことができ、手にとってもらいやすくなる、訴求方法にバリエーションをつけられるといった効果が期待できます。
主な用紙サイズはB3サイズ・B4サイズやA4ですが、手に取ってもらいやすいサイズとして、以下の用紙サイズも検討するとよいでしょう。
・D判サイズ
通常のチラシサイズのB判よりもDやや大きめです。折り込まれたときに紙の先端が新聞から出るので、目立ちやすいという利点があります。
・四方化粧断ち
折込チラシは通常は白いフチが付きます。ひと手間かけて四方を断裁するとフチが無くなり、高級感を出すことができます。
・長B3サイズ
横長、縦長のチラシを作成できます。ポスターのように店内の装飾にも使えるため、用途が広がります。
自社の利益に貢献するチラシデザインを考えよう!
チラシを制作しても反応がいまひとつという場合には、内容が伝わっていないか、それ以前に手に取ってもらえていない可能性があります。その場合には、チラシデザインの見直しが効果改善につながることも考えられます。どれほどすばらしい内容を記載していても、読みにくい、意味がわかりにくいデザインでは真意が伝わりません。今回紹介した注意点やコツを参考に、事業利益に貢献するチラシデザインを考えていきましょう。
なお、近年新聞の購読者数が減少しているため、全域配布サービスを利用するケースが増えています。ポスティングにより対象エリアの全戸に配布することで、新聞購読の有無に左右されず、より幅広い層へのアプローチが可能なのが特長です。
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