「印刷の種類」~印刷機械で分けた分類~
当社が属している「商業印刷」に関係が深い印刷の種類について今日はまとめてみました。
何度かこのブログの中でも「UV印刷」だとか「オフセット印刷」だとか、専門っぽい用語を出してきました。知っている人にとっては「あぁUV印刷なんだ」とか思ってくれるかもしれませんが、知らない人にとってはなんのこっちゃだったかもしれませんので、ここいらで一度まとめてみます。
頑張って「表」とかも作ってみましたのでご欄くださいませ。
分類方法は?
まとめはじめるとわかりますが、非常に種類が多いです。しかも分類方法によっても回答がわかれます。
主な分類方法は「印刷目的によって分ける方法」(出版、事務、商業用など)と、「印刷機械で分ける方法」とがあります。
今回ご紹介するのは「印刷機械で分ける方法」です!
代表的な7種類に絞って、主観も交えて回答致します!
印刷種類の名称と、それぞれの特徴~7つに分類!~
①オフセット印刷(輪転) | アルミの版を使った印刷方式で、ロール状の巻取り用紙に印刷をするため、輪転印刷と呼ばれているらしい。大ロット専門。主に新聞や、折込チラシを刷るのに使われる。印刷スピードは随一。 |
②オフセット印刷(枚葉) | 輪転と同じく、アルミの版を使った印刷方式で、1枚1枚シート状になった用紙に印刷をするため、枚葉印刷と呼ばれているらしい。現在もっとも主流な印刷方式といえる。品質が安定しやすいため、カタログ・パンフレット・箱などを刷ることが多い。中ロットから大ロットまでが得意分野。 |
③グラビア印刷 | 雑誌のグラビアページを印刷する主流方式であったためこの名が付いたのだとか。オフセット印刷に比べ印刷被膜が厚く印刷が出来るため、より鮮やか、より鮮明、より深みのある色合いが出せる。その分、高級。大ロットっが中心。主に、写真集や、軟包材に使われる。紙幣などもこの分野だと言われている。 |
④シルク印刷 | 孔からインクを付けて印刷する方法。シルクスクリーンとも呼ばれる。中学校ぐらいで美術の時間にやったことがある人も少なくないはず。印刷被膜が強く、工業製品にも使われている場合が多い。平滑でない対象物(ゴルフボールなど)にも印刷出来るコトが特徴。 |
⑤オンデマンド印刷 | プリンターの上位互換のようなもの。版を用いないので1部ずつからでも印刷が可能。小ロットに強い。その分、品質の安定性には欠けるため増刷の場合に色が変わってしまいやすい。名刺、カードなど枚数が少ないものに使われる事が多い |
⑥インクジェット印刷 | オンデマンド印刷のサイズ大きいものというイメージ。ロール紙など専用紙で印刷されるため用紙種類がかなり少ない。1枚出力するのに数分から数十分と時間がかかる。数枚のポスター用途が多い。近年では屋外広告用、壁紙用に10m×10mなどかなり巨大なものも出てきたが、置き場の問題もあり |
⑦活版印刷 | 昔ながらの印刷方式。1色ずつインキを対象物に付ける。ハンコ、イモ判なんかをイメージしてもらうと良いかも。オフセット印刷が主流になったため、現在も使っているところは少ないが、「活版女子」という活版印刷萌えな人たちが少々ブームを起こした。 |
上記をちょっと表にまとめてみました
いかがでしょうか?表が小さくなってしまって申し訳ありません(汗)
私の主観も多く入っておりますのでご了承ください。
実際には、さらにこの中から、発注ロットに合う機械のサイズだったり、印刷する対象物が何かによったりといった条件に応じてさらに細分化されていきます。いずれご紹介出来たら・・・。
あれれ、UV印刷は?
この分類の中に、冒頭で話に出した、そして何度かブログ内でも出した「UV印刷」がありません。
といいますのは、「UV印刷」とは「UV(紫外線)ランプでインキを乾かす方式の印刷方法」のことで、最近では色んな分類の印刷方式が採用してきているものでもう少し大きな分類なのです。印刷の種類というよりは印刷方式でわける方がしっくりくると言えばいいでしょうか。
この分類に出てくる「オフセット印刷(枚葉)」「シルク印刷」「インクジェット印刷」、最近では「オフセット印刷(輪転)」なんかもUV印刷方式で印刷していたりするようですし、さらに近年では「LEDランプで乾かすLED印刷」なんてものも登場してきています。
UV印刷の特徴としては「速乾性」「フィルム、PP素材等、紙以外に印刷出来る」などがあります。
印刷の世界も日進月歩しているのです。
UV印刷でない従来の印刷方式としては、「油性印刷」(有機性揮発物質によって自然乾燥を早める方法。)とか「トナー方式」(インクジェット印刷とかはまだこっちが主流)などがあります!
まとめ
ややこしい「印刷の種類」~印刷機械で分けた分類~いかがでしたでしょうか?
車で言うと「ディーゼルか?ガソリンか?電気か?」という分類や、「軽か?普通か?大型か?」という分類「トヨタか?日産か?マツダか?」「セダン?SUV?」といった分類などなど別れるように、「印刷」も分類の仕方でこんなにも色々分けれるのだなと改めて感じました。
文章が多くなってしまって申し訳ないです。もっと上手くまとめれるように精進します。
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