会社案内の制作の流れとは?制作時に気をつけるべきポイントをご紹介
採用活動や営業活動のために、または株主向けになど、企業が会社案内を制作する機会は少なくありません。満足できる品質の会社案内を、必要なタイミングに間に合うよう制作するには、最初に全体的な制作の流れを把握しておく必要があります。今回は、魅力的な会社案内をつくるための重要ポイントと、制作の流れ、各工程での注意点についてわかりやすく解説します。
目次
・魅力的な会社案内をつくる重要ポイント
・会社案内制作の大まかな流れ
・制作工程での注意点・ポイント
・会社案内制作の流れを理解して、スケジュールを立てよう
魅力的な会社案内をつくる重要ポイント
会社案内は、主に「採用」「営業・セールス」「ブランディング・PR」で使われます。利用目的にかかわらず、魅力的な会社案内をつくるために共通する重要なポイントがあります。
⮚ 会社案内の目的・ターゲットを明確にする
制作の目的とターゲットを明確にすることが大切です。それにより盛り込むべき情報が見えてきます。
⮚ 情報に優先順位をつけて整理する
情報には「ターゲットが求める情報」と「企業が伝えたい情報」があります。紙面には限りがあるため、すべての情報を掲載することはできません。また、文字をぎっしり詰め込むと読んでもらえない可能性があるため、次のような優先順位で掲載する情報を取捨選択します。
- ターゲットが求めていて、企業も伝えたい情報
- ターゲットが求めている情報 <ターゲットが求めている、求めていないにかかわらず、成約に関係する情報(※目的が営業・セールスの場合)>
- 企業が伝えたい情報
⮚ 競合との差別化を意識する
内容やデザインを工夫して、競合との差別化を図ります。競合他社に比べて、自社が得意とする点や強みは何かを分析してみましょう。また、印刷する用紙やその加工方法を選択して個性的な会社案内を制作し、差別化を図ることも可能です。
会社案内を制作する際のポイントについては、以下の記事もご参照ください。
「会社案内で効果を上げる構成の考え方と秘訣を解説」
また、用紙やその加工で差別化を図る際には、以下の記事をご参照ください。
「パンフレットの紙質と用紙選びのポイントや参考情報を解説」
「高級感のある印刷・高級感のある加工おすすめ6選のメリットとデメリットを紹介します!」
「ニス引きとは?PP加工との違い、基本手法から応用までを解説」
「見た目で楽しめる、特殊印刷・加工で仕上げる個性的な印刷物」
「カタログ、冊子表紙の表面加工の比較、一覧」
会社案内制作の大まかな流れ
会社案内制作の流れは、発注工程と制作工程に大きく分かれます。所要期間の一般的な目安としては、発注工程で約1カ月、制作工程で約3カ月といわれます。ただし、これはあくまでも目安であり、業者によっては、予算や要望に合わせて柔軟に対応する可能性があります。
大まかな流れとその内容を見ていきましょう。1~4が発注工程、5~8が制作工程になります。
〜発注工程〜
会社案内を営業活動に使うのか、採用活動に使うのか、株主向けに作成するのかなどの用途によって、盛り込むべき内容やデザインは異なります。まずは、何を目的に会社案内を作成するのかを明確にしましょう。求職者、見込み顧客、株主などターゲットを具体的に描いて、ターゲットの目を意識した構成で会社案内を制作します。
1. 問い合わせ
制作の目的や費用などを伝える。疑問点があれば確認する。
2. ヒアリング
制作会社の担当者が、詳しい用途や期待する効果などをヒアリングする。
3. 企画提案
制作会社がヒアリングした内容をもとに、構成案やスケジュール、見積もりなどを作成する。
4. 契約
業務委託契約書や秘密保持契約書などを互いに十分に確認し、契約を結ぶ。
〜制作工程〜
5. 企画・立案
コンセプトワーク:漠然とした制作アイデアを、具体的な言葉にする作業。会社案内全体の基本的な方向性を決める。
構成・デザインの方向性を検討:紙面の構成やデザインの方向性を目的やターゲットに合わせて決める。
素材を検討:どのような素材(テキスト・写真・イラスト・図表など)を使うかを検討する。
仕様の決定:誌面サイズ・体裁(中綴じ型・折り加工など)を決定する。
6. 原稿作成
原稿依頼:原稿を社内外の執筆者に依頼する。
取材:必要により取材・インタビュー・座談会などを行う。
撮影・素材作成:会社ロゴ・写真・イラスト・図などの素材を収集する。必要に応じて、写真撮影やビジュアル素材の制作を行う。
原稿整理:取材記事を書き起こし、執筆依頼した原稿を集める。完成原稿と写真・ビジュアル素材をセットにしてまとめる。
7. デザイン作成
レイアウト・DTP作業:制作会社に制作を依頼、初校(校了前の原稿)を提出してもらう。
校正:初校を確認し、文書におかしな部分はないか、企業の世界観がデザインに反映されているかを確認および修正する。
8. 印刷・製本
入稿:印刷用の入稿データを作成し、印刷会社へ入稿データを入稿する。
色校正:色みの確認。予算やどの程度まで厳密な色にこだわるかで、修正回数を決める。
印刷:最終確認を行い、問題がなければ印刷する。
製本:印刷完了後、会社案内が製本され納品される。
制作工程での注意点・ポイント
制作工程での注意点を紹介します。
制作の目的を制作関係者全員で共有する
会社案内は、その目的やターゲットによって、目指すべき方向性が異なります。新卒採用を実施するためのツールとしての会社案内と、取引先の役員に渡す会社案内では、盛り込むべき内容から文字の分量、写真やイラスト、デザイン、用紙まで違うものになるはずです。そのため、目的やターゲットを明確にし、制作関係者全員で共有することが大切です。
盛り込む情報は厳選し、ターゲット目線の構成にする
会社案内に盛り込む情報は、前出の優先順位に沿って厳選します。構成は、ターゲットが負担を感じることなく興味を持って読み進められるよう工夫します。掲載する順序や文字の量、空白のとり方、イラストや写真の量、配置から、ターゲットが読みやすいサイズや用紙の種類、表面加工の有無までしっかり掘り下げていきます。
また、営業活動で使用する場合は、スムーズな商談の流れが生まれる構成にする、採用活動に使用する場合は、社員インタビューや業務風景写真を入れるなど、目的別のターゲット目線を意識することも大切です。
会社案内の理想的な構成については、以下もご参照ください。
「会社案内で効果を生む構成の考え方と秘訣とは?」
また、用紙の種類や表面加工などについての知識は、以下をご覧ください。
.「パンフレットの紙質と用紙選びのポイントや参考情報を紹介」
「ニス引きとは?PP加工との違い、基本手法から応用までを解説」
「見た目で楽しめる、特殊印刷・加工で仕上げる個性的な印刷物」
「カタログ、冊子表紙の表面加工の比較、一覧」
「高級感のある印刷・高級感のある加工おすすめ6選のメリットとデメリットを紹介します!」
他社の会社案内やサンプリングを集めて参考にする
参考にするために、可能であれば他社の会社案内を集めましょう。公式サイトで会社案内をPDF公開している企業もあります。キュレーションサイトでレイアウトの参考を見つけることもできます。それらを活用するのもいいでしょう。ただし、できれば紙の実物を入手するのが理想的です。紙の質感や加工、手に取っての読みやすさなども実感できます。紙や印刷加工のサンプリングもできるだけ集めて、自分の目や手で確認しましょう。
デザインにこだわりすぎない
他社と差別化を図りたいからと、デザインに凝りすぎるのはおすすめできません。会社案内はあくまでも自社を紹介するための資料です。企業のイメージを損なわず、ターゲットに信頼感や安心感を持ってもらえるようなデザインを意識しましょう。会社案内は、企業のブランドイメージを効果的に伝えるツールでもあります。コーポレートカラーやロゴマーク、笑顔の社員の写真、活気あふれるミーティングの風景写真などを効果的に使用し、ターゲットに企業の空気感を感じてもらえるような工夫も大切です。
入稿前の校正をしっかりと行う
Web媒体とは違い、紙媒体で校正もれがあると、刷り直しになるので要注意です。誤字脱字などは企業イメージを損うことがあります。また、連絡先を間違えていると、せっかくのビジネスチャンスを逃してしまうことになります。人によって気がつく場所や内容が違うため、文字校正は複数人で行うようにしましょう。
色は必ず色校正で確認する
パソコンの画面で見る色、プリンターで出力して見る色は最終印刷の色とは違います。また、印刷する用紙により、同じ色でも発色が変わります。そのため、必ず印刷会社の色校正で確認することが大切です。
コーポレートカラーは、企業のイメージを左右する色なので、しっかりと確認しましょう。イメージと違うなら、DICやPANTONEなどの色見本をつけて修正を依頼すると意向が伝わりやすいです。
会社案内制作の流れを理解して、スケジュールを立てよう
会社案内制作には多くの工程があります。スケジュールに余裕を持って進行しなければ、いざ必要な時期に手元にないといった事態になりかねません。あらかじめ会社案内制作の流れを理解して、余裕をもったスケジュールを立てておきましょう。
なお、一般的な所要期間の目安を発注工程で約1カ月、制作工程で約3カ月と紹介しましたが、実際にかかる期間は、ボリュームや取材・撮影の有無などによっても違ってきます。また、「新規制作か、増刷か、あるいはリニューアル(改版)か」によっても大きく異なります。まずは「何を目的に」「どういったターゲットに向けて」「どのような会社案内を」「いつまでに制作したいのか」を明確にし、そこから逆算して制作のスタートを決めましょう。
なお、改版や増刷については、以下の記事をご参照ください。
「改版とは?用語の意味や目的、実施の際のポイントを解説」
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