「キャッチコピーの注意点」|チラシ作成で気を付けたい5つの法律と表現ルール
こんにちは!
愛知県西尾市エムアイシーグループ サポートチームの山口です^^
チラシや広告を作るときに欠かせないのが「キャッチコピー」。
一瞬で目を引き、商品やサービスの魅力を伝える大切な要素です。
ただし、表現の仕方を間違えると、思わぬ法律違反になってしまうことも…。
「効果を強調しすぎた」「知らずに他社のブランド名を使っていた」など、実は注意すべきポイントがたくさんあります。
今回は、広報・販促担当になったばかりの方にもわかりやすく、キャッチコピーを作る際に気を付けたい5つの法律と表現のコツを紹介します。
目次
1.キャッチコピーで注意すべき5つの法律
・薬機法(旧・薬事法)
・景品表示法
・商標法
・不正競争防止法
・著作権法
2.適切なキャッチコピーを作るポイント
キャッチコピーで注意すべき5つの法律
キャッチコピーの注意点として、薬機法や景品表示法などの法律に気を付ける必要があります。
薬機法(旧・薬事法)
健康食品や化粧品などに多いのがこのケース。
「治る」「効果がある」といった表現は、薬機法で制限されています。
たとえば――
- ✕「このサプリで疲労回復!」
- ✕「この化粧水でシミが消える!」
- ✕「熱中症対策に!」
このような断定的な言い方や病名、症状名を出すのはNGです。
- ◎「疲れにくい毎日をサポート」
- ◎「透明感のある肌へ導く」
- ◎「暑い日の水分補給に」
など、イメージとして伝える表現にとどめましょう。
景品表示法
景品表示法では、「実際よりも良く見せる(優良誤認・誇大広告)」表現が禁止されています。
特に多いのが、業界No.1や絶対など、根拠のないフレーズ。
- ✕「業界No.1の品質!」(根拠がない)
- ✕「どんな汚れも一瞬で落ちる!」(誇張)
誇張と取られてしまいそうな表現は避けるのが基本ですが、どうしても強調したい場合は、根拠を明示すると安心です。
- 「モニター調査結果(2025.00.00実施/対象者000名)」
- 「○○汚れに対して約○分で効果を確認(自社調べ)」
また、それ以外にも、言い切りを避けて柔らかく伝える表現も有効です。
たとえば
- 「日常の汚れを手軽に落とせます」
- 「油汚れや食べこぼしに」
のように、断定を避けつつ商品の魅力を伝える言い方なら、誇張と取られるリスクも低く、消費者に安心感を与えられます。
商標法
商標法では、商標として登録されたブランド名や商品名を無断で使うことを規制しています。
有名な商品名やブランド名などの固有名詞を一般名詞のように使ってしまうのも注意が必要です。
- ✕「ジップロックで保存!」
- ✕「セロテープで貼る!」
これらは実はすべて商標登録された製品名。
広告では、一般名詞に言い換えましょう。
気をつけたい固有名詞と一般名詞の例
| 固有名詞 | 一般名詞 |
|---|---|
| ジップロック | ジッパー付き保存袋 |
| セロテープ | セロハンテープ |
| QRコード | 二次元コード |
| マジックテープ | 面ファスナー |
| チャッカマン | 着火ライター |
| シャチハタ | 浸透印 |
| 宅急便 | 宅配便 |
| バンドエイド | 絆創膏 |
| ガチャ | カプセルトイ |
不正競争防止法
不正競争防止法は、他社の権利を侵害する比較や誹謗を防ぐ法律です。
他社よりも良いことをアピールしたい気持ちはわかりますが、他社を名指しで比較したり、批判したりする表現は避けましょう。
- ✕「A社よりも長持ち!」
- ✕「他社より安いのに高品質!」
比較ではなく、自社の強みにフォーカスするのがおすすめです。
- ◎「自社ならではの耐久性」
- ◎「価格と品質のバランスにこだわりました」
著作権法
他社広告で見かけた印象的なフレーズを、つい真似したくなることもありますよね。
でも、それが他社の創作物であれば著作権の対象です。
オマージュのつもりで使っても、トラブルになるケースがあります。
自社らしさを表現するオリジナルコピーを考えるのが安全です。
適切なキャッチコピーを作るポイント
キャッチコピーづくりでは、次の4つのポイントを意識するとトラブルを防げます。
- 根拠を示せる表現を使う
- 効果を断定せず、イメージで伝える
- 感情や体験にフォーカスする
- 法律を守りつつ、ユーザーに響く言葉を選ぶ
たとえば「汚れが落ちる」というキャッチコピーは、商品の機能や効果そのものを伝える「機能訴求」型の表現です。一方で「いつものお掃除がもっと楽しくなる」は、使う人の気持ちや体験を想像させる「ベネフィット訴求」型の表現。
このように、「何ができるか(機能)」ではなく「どんな気持ちになれるか(体験)」を伝えることで、ぐっと印象が柔らかくなり、読んだ人の共感を得やすくなります。
▼比較するとこんな違いがあります
| 機能訴求型 | ベネフィット訴求型 |
| 汚れが落ちる | お掃除がもっと楽しくなる |
| 軽くて持ち運びやすい | どこへでも気軽に持って行ける |
| 時間を短縮できる | 自分の時間が増える |
チラシやSNS広告のようにパッと見で印象を与える場面では、ベネフィット訴求型のキャッチコピーがより心に届きやすいでしょう。
ベネフィット訴求を意識したコピーを作るコツ
「ベネフィット訴求」のコピーを作るときは、次のポイントを意識すると効果的です。
- 使う人の理想の未来を描く
- 感情に寄り添う言葉を選ぶ
- 自分ごと化できるシーンを描く
- 比喩や言い換えで柔らかく伝える
コピーを読んだときに、「自分もそうなりたい」と思える未来を想像させましょう。
たとえば「汚れが落ちる」ではなく「お部屋がいつも気持ちいい」といった表現にすることで、読んだ人が使ったあとの心地よさをイメージできます。
「楽しい」「うれしい」「ほっとする」など、感情に響く言葉を使うと、共感が生まれやすくなります。
数字や事実だけでなく、「気持ち」を伝えることがポイントです。
「朝の忙しい時間にも」「子どもと一緒に」「出かける前のひと拭きで」など、生活の一場面を切り取ると、リアルに感じてもらいやすくなります。
「汚れを落とす」→「ピカピカに磨き上げる」、「疲れを取る」→「1日の終わりをやさしく包む」など直接的な表現を少し変えるだけで、印象がぐっと魅力的になります。
「機能」から一歩進んで体験や気持ちを描くことが、キャッチコピーで差をつけるポイントです。
エムアイシーグループをどうぞよろしくお願いします♪
キャッチコピーは、お客様の心を動かす大切な言葉。
でも「攻めすぎると危険」「守りすぎると響かない」という難しさがあります。
法律を理解しながら、自社の魅力を素直に伝えることが大切です。
もし迷ったときは、第三者の目で確認してもらうのも安心です。
「キャッチコピーを考えるのが苦手」
「この表現、大丈夫かな?」
「効果的な言葉が思いつかない」
そんなときは、ぜひエムアイシーグループにご相談ください。
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