環境に配慮した印刷物に入れたいエコ印刷マークの種類をご紹介します
こんにちは!エムアイシーグループ サポートチームの山口です^^
新年度が始まり、早1ヵ月が経とうとしています。ゴールデンウィーク休みが目の前ですね!そんなゴールデンウィークの祝日の内の1つ、5月4日はみどりの日です。
みどりの日の名前の由来を知っていますか?
学者として植物に造詣の深かった昭和天皇をしのび、「自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」ことを目的として、みどりの日と名づけられた。―コトバンクより
本日はそんな「みどりの日」を意識して、環境に配慮した印刷物に入れられるエコなマークについてご紹介したいと思います。
目次
・環境に配慮した印刷物であることをアピールするメリットとは
・環境マークの種類
植物油インキマーク
バイオマスマーク
グリーンプリンティングマーク
FSC認証マーク
再生紙(古紙パルプ配合)マーク
リサイクル適正マーク
プラスチックスマートマーク
バタフライマーク
SDGsマーク
ノンVOCマーク
植林(カーボンオフセット)マーク
・まとめ
環境に配慮した印刷物であることをアピールするメリットとは
環境に配慮した印刷物であることをマークを入れることには以下のようなメリットがあります。
- 環境保護に対する取り組みをアピールすることができ、環境に敏感な消費者からの支持を得ることができる。
- マークの表示により、環境に配慮した印刷物であることが分かりやすくなり、消費者や使用者の意識改革にもつながる。
- 環境に配慮した印刷物を提供することで、企業や団体の社会的責任を果たすことができる。
これらのメリットから、環境に配慮した印刷物には該当するマークを入れてアピールすることで、消費者との信頼関係を築き、企業や団体のイメージアップにもつながると言われています。
環境マークの種類
さて、上記でも述べたように環境に配慮した印刷物を提供することは、現代の企業や団体にとって欠かせない社会的責任の一つです。環境に配慮した印刷物とは、具体的にどのようなものがあるのかを環境に配慮した印刷物に印刷することのできるマークの種類やその意味についてご紹介していきます。
植物油インキマーク
- 認証機関・管理団体:印刷インキ工業連合会
- 使用申請:不要
植物油インキマークは、インキの植物油含有量について基準を満たした植物油インキで印刷した印刷物に付与できる環境マークです。
植物油とは、再生産可能な大豆油、亜麻仁油、桐油、ヤシ油、パーム油などの植物由来の油とそれらを主体とした廃食用油をリサイクルした再生油が対象です。
植物油インキは石油系の溶剤に比べて生分解性があり、VOCの排出もほとんどなく環境にも人体にも優しいインキです。
バイオマスマーク
- 認証機関・管理団体:一般社団法人日本有機資源協会(JORA)
- 使用申請:事前に申請(確認)が必要
バイオマスマークは、生物由来の資源(バイオマス)を活用し、品質及び関連法規、基準、企画に合致している環境商品に付与できる環境マークです。環境効果の可視化として、バイオマス度の下限値を10%に設定し、認定製品に含まれるバイオマス割合をマークに表示しています。
これに該当するバイオマスインキを使用することで、マークを印刷物に付与することが出来ます。
バイオマスインキについては「カーボンニュートラルを実現する「バイオマスインキ」で印刷しよう!(https://uv-print.micg.co.jp/entry-166.html)」で詳しく説明しています。
グリーンプリンティングマーク
認証機関・管理団体:一般師団法人 日本印刷産業連合会
使用申請:不要 ※印刷会社の認証取得が必要
グリーンプリンティング認定工場が製造し、用紙・インキ・製本加工方法などが環境配慮基準を満たした印刷製品に付与できる環境マークです。資材や加工方法によって、1スター~3スターの表記が変わります。
紙やインキ、製造工程の一部を対象にした環境マークが多い中、グリーンプリンティングマークは資材から工程までの総合的環境配慮のマークです。
FSC認証マーク
認証機関・管理団体:森林管理協議会
使用申請:不要 ※印刷会社の認証取得が必要
適切な森林管理がされていると認められた森林から収穫された原料を使用した木材製品や紙製品につけられる環境マークです。
適切に管理された森林とは、計画的に植林され、樹木の育成や土壌の状態が把握され、適切な量の森林資源が適正な労働によって利用される森林のことです。
適切に管理された森林から作られた印刷用紙を使用して、認証取得をしている印刷会社で印刷した印刷物にFSC森林認証マークを付与することが出来ます。FSC認証紙を使用していても、認証取得をしていない印刷会社ではマークの印刷やFSC認証紙を使用していると表記することはできません。
再生紙(古紙パルプ配合)マーク
認証機関・管理団体:3R活動推進フォーラム
使用申請:不要
再生紙を表す環境マークで、該当する再生紙を使用すれば印刷物にマークを入れることが出来ます。再生紙の古紙パルプ配合率によって、マーク内の数字が変わります。
一般的に、古紙パルプを配合した再生紙は用紙の白色度が低くなり、グレーっぽい色の用紙になっていることが多いです。
リサイクル適正マーク
認証機関・管理団体:財団法人 古紙再生促進センター / 社団法人 日本印刷産業連合会
使用申請:不要 ※資材確認票を印刷会社より発注者へ提出する必要あり
紙、板紙へのリサイクルが可能な印刷製品に表示することが出来る環境マークです。
印刷製品に使用される紙・インキ・加工資材のリサイクル適正ランクリストに基づき、リサイクル適正A(印刷用の紙へリサイクルできる)、リサイクル適正B(板紙へリサイクルできる)を表示します。
リサイクルしやすい印刷製品の精算と分別回収の促進を目指し、国のグリーン購入法にも採用されているもので、マークは印刷発注者の権限で表示が出来ます。
プラスチックスマートマーク
認証機関・管理団体:環境省
使用申請:不要
海洋プラスチック問題解決のため、不要なプラスチック商品の削減やプラスチックと上手に付き合っていくことを目的に環境省が始めた「プラスチック・スマート活動」を支持・貢献した活動をしていることを意味する環境マークです。
環境省のプラスチック・スマート活動を紹介するWEBサイトにも掲載されているエムアイシーグループの紙ファイル、紙ファイル【クリア】について、詳しくは以下の記事をご覧ください。
「エコ!お客様のSDGs推進を支援する紙で出来たクリアファイル「擬似エンボス紙ファイル」(https://uv-print.micg.co.jp/entry-74.html)」
「【SDGs推進】紙製なのに中の書類がバッチリ見える!「擬似エンボス紙ファイル【クリア】」!!(https://uv-print.micg.co.jp/entry-133.html)」
バタフライマーク
認証機関・管理団体:一般社団法人 日本WPA
使用申請:不要 ※印刷会社の日本WPA加入が必要
日本水なし印刷協会に入会している会員企業が印刷する水なしオフセット印刷で印刷された印刷物に付与できる環境マークです。
印刷のプロセスの中で最も環境配慮されたオフセット印刷方式である、製版時に現像廃液が無い、湿し水・IPA(イソプロピルアルコール)を使用しない、VOCの放散量が少ない印刷方式を採用した印刷手法であることを示しています。
SDGsマーク
認証・管理団体:国連(国際連合広報センター)
使用申請:SDGsの取組みをPRするものであれば不要 ※資金調達目的や商業目的など場合によっては事前申請が必要
SDGsに関する活動実施のPRやSDGsを支持していることを表すロゴマークです。
取組みを紹介するものであれば該当する17のゴールの内、該当するもの具体的な目標番号アイコンを記載するのも良いでしょう。印刷物自体が環境に配慮しているもの(環境配慮印刷物)であれば、それに該当する目標番号アイコンを記載することをおススメします。
ノンVOCマーク
認証機関・管理団体:なし
使用申請:不要
地球温暖化の要因や人体に有害な揮発性有機化合物(VOC)が発生しない印刷方式である、NON-VOCインキを使用したUV印刷で印刷されたことを表す環境マークです。
NON-VOCインキ(VOCフリー)とは、植物油インキよりもさらに進んだ環境に優しい環境調和型インキのことです。
公式的なマークが無く、インキメーカー・印刷会社が独自にマークを作成しており、上記マークはエムアイシーグループが作成したマークです。
ノンVOC印刷については、「【SDGs推進】地球に優しいNON-VOC UV印刷【エコ印刷】(https://uv-print.micg.co.jp/entry-145.html)」で詳しく解説しています。
植林(カーボンオフセット)マーク
認証機関・管理団体:公益財団法人オイスカ
使用申請:不要
カーボンオフセットの取り組みとして、印刷の発注金額に一定金額をプラスしてマングローブ植林活動にご協力いただけた印刷製品などに付与できる環境マークです。
エムアイシーグループでは、公益財団法人オイスカを通じてバングラディシュへのマングローブ植林活動に寄付をするカーボンオフセット活動を行っています。本活動にご協力いただいた企業様には、当社発行の証書をお渡ししています。また、上記マークはエムアイシーグループ独自のマークです。
詳しくはエムアイシーグループ ホームページ「環境への配慮(https://www.micg.co.jp/company/environment.html)」をご覧ください。
その他にも、環境保護印刷推進協議会が認証するクリオネマーク(オフセット印刷の製版~印刷工程においてVOCや有害廃液を出さないことで「ゼロエミッション」を実現し、環境保護に貢献したことを表すマーク)や公益財団法人 日本環境協会が認証するエコマーク(生産~廃棄にわたるライフサイクル全体を通して環境への負荷が少なく、環境保全に役立つと認められた商品を表すマーク)など、環境マークは様々な種類があります。
まとめ
パンフレットやノベルティなどの印刷物を環境に配慮した印刷物にすることでサステナブルな社会の実現に貢献することができます。印刷用紙や印刷方法、加工方法までこだわって、企業活動を最大限にアピールできるものにしていきましょう。
何をどうすればよいか分からない方は、エムアイシーグループまでお気軽にご相談ください。SDGsエバンジェリストの資格を持った当社スタッフが誠実に対応させていただきます。
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