「擬似エンボスクリアファイル」のデータの作り方や注意点
先日ご紹介した擬似エンボス印刷で出来る擬似エンボスクリアファイルの「データの作り方について」ご紹介したいと思います。
以前にご紹介している「擬似エンボスのデータの作り方や注意点」よりも若干ややこしくなります。
以下の過去記事も合わせてご確認ください
「擬似エンボス印刷のしくみ」
「擬似エンボス印刷のデータの作り方や注意点」
「擬似エンボス印刷のデータの作り方や注意点2」
4色版と、ニス版1版、それからさらに白版1版が必要
以前の「擬似エンボスのしくみ」の記事で、擬似エンボス印刷はCMYK4色カラーとニスが2種類使われていることをご紹介させていただきました。
クリアファイルを擬似エンボスで作成するには、さらに「白版」が1版必要となります。
クリアファイルの原反(印刷していない無地のもの)は用紙と違って、透明です。普通にカラーの印刷をしても、色が透けてしまいます。
そこでカラーの下地として「白」を先に印刷する場合が多いです。
つまり擬似エンボスクリアファイルは、透明なクリアファイルの上に、白を印刷して、その上に、カラー印刷、さらにその上に、ニスを印刷して完成させているのです。
つまりデザインデータ作成においては、4色版の他に、「ニス版」と、「白版」が必要になってくるのです。
注意点1:白版のデータは、カラーより少し小さめに
クリアファイル原反は、用紙に比べ印刷時の変化が大きいです。変化というのは、印刷時の熱で、原反サイズが伸縮してしまうのです。
そのため見当性が悪く、白版やニス版は、よーく見るとズレています。
そこで、白版はカラー版よりも0.1㎜内側に入れて作成していただく必要があります。また細かい文字は避けた方が良いと思われます。
注意点2:下の溶着部分は文字など避ける
クリアファイルは、下部を熱で溶着させて作ります。
下から約5mm程度はつぶれても良い絵柄にしておく必要があります。文字などが入らないよう注意が必要です。
デザイン的なメリット
前回の「擬似エンボスクリアファイル」の記事でも書いたように、擬似エンボスでクリアファイルを作ると、良い利点があります!それは中身を見せつつ表面をカッコ良く見せれる点です。
「中身を見せれるように片面は印刷無しにしたい」という要望は結構多いです。
その時に、本当に何もなしにしてしまうとデザイン的には寂しいクリアファイルになってしまいます。
そこで!擬似エンボスのニスだけを使って、絵柄・イラストなどを印刷してあげると、中身が見えつつオシャレなデザインが作りやすくなるのです!
まとめ
注意点は擬似エンボスクリアファイルに限らず、普通のクリアファイルにも言えるようなことですね!
どうしても印刷前に仕上がりを確認したいという場合は、お金はかかりますが本機校正を依頼すべきかと思います。
デザインを作る際は、注意点を付属したデザインテンプレートをお渡ししますのでお気軽にご相談ください♪
ご不明点はエムアイシーグループまでどうぞ!