チラシ整理で気づいた!紙の種類で変わる印象と、載せる内容に合った紙選びの重要性
こんにちは。アイスは溶かしてから食べる派の松井です。
私のルーティン業務の中に、朝刊の折込チラシの整理があります。毎日チラシに触れていると、「新しいお店がオープンした」「期間限定のメニューが登場している」といった情報に加えて、「このスーパーは毎回コート紙を使用しているな」とか「この業種はマットの厚めの紙を使用する傾向がある」など印刷会社に勤めているからこその気づきがあります。
チラシといえば、文字や写真、レイアウトなどのデザイン面に目がいきがちですが、同じデザインでも紙が異なるだけで光沢、色味、厚み、手触りなどが変わり、まったく違った印象になります。
そこで今回は、チラシ作成時に重要になる「紙」について、定番の4種類の紙の特徴と、使用されることの多い業種について、チラシ整理で気づいた主観を交えながらお話します。
目次
1. チラシでよく使われる4種類の紙とその特徴
2. 印象を左右する“紙の厚み”と“手触り”
3. まとめ:チラシの内容に合った紙選びのすすめ
チラシでよく使われる4種類の紙とその特徴

折込チラシに使用される紙は主に下記の4種類です。
- コート紙
- マット紙
- 上質紙
- 更紙
今回はこの4種類の紙の特徴と使用されることの多い業種についてお話します。
コート紙
コート紙はチラシに最もよく使われる紙です。折込チラシの8~9割を占めるコート紙は、表面がツルツルしていて光沢感があり、写真やビジュアルが鮮やかに映える発色の良さが特徴です。
コート紙は商品を魅力的に見せたい時にぴったりな紙です。そのためコート紙を使用することの多い業種として挙げられるのが、商品の見栄えを売りにすることの多い、食品、アパレル、化粧品、家電などです。
また、普段更紙を使用しているスーパーでもコート紙を使用することがあります。野菜などの特売チラシのように「安さ」を売りにしたいときは更紙、特別感を出したい行事用のごちそう(お刺身やお肉など)を載せる時には商品をより魅力的に見せられるコート紙が選ばれることが多いです。
マット紙
マット紙はコート紙より光沢を抑えたもので、上品で落ち着いた印象に仕上がります。また発色は控えめながらも深みのある色味のため、主に不動産やショッピングセンターなど、「信頼感」や「安心感」を与えたいチラシに使われることが多いです。モデルハウスのチラシにマット紙を使用すると、ナチュラルウッドの床材やグレージュの壁紙の落ち着いた色味などがリアルに表現されるため、実際に住んでみたい!と思わされます。
また、文字量が多く写真が混在しているようなチラシだと、コート紙に比べてマット紙の方が読みやすく、目に優しいと感じます。「コート紙の光沢感が少し強すぎて読みづらいかも?」と感じた時は、マット紙を検討してみてはいかがでしょうか。
上質紙
「上質紙」は、表面に塗料が塗られておらず、光沢やツヤの少ない紙です。さらりとした自然な手触りが特徴で、読み手に「誠実」「まじめ」という印象を与えます。
色の発色は控えめになりますが、文字がくっきり出るので、文字情報が中心のチラシや色数の少ないデザインのチラシなどに向いています。また、筆記性に優れているため、申し込み用紙付きのチラシにもオススメです。上質紙を使用することの多い業種として通販などが挙げられます。
更紙
最近よく見かけるのが、更紙を使ったチラシです。更紙は新聞紙に似たザラザラした質感で、インクのにじみや色ムラにより独特の風合いが出ます。
更紙は「素朴さ」や「親しみ」を出したいときに選ばれることが多いです。コストも比較的安く、環境にも配慮されている紙なので、コストを抑えて温かみのある印刷物を作りたい時にオススメです。
食品チラシは商品をより美しく見せるため、コート紙を使用することが多いですが、あえて更紙を使用することで、スーパーの「お買い得感」が感じられることもあります。また、写真などはあえて使わず、品名と値段だけのインパクトのある更紙のチラシなどを見ると、安さを売りにしている感じが伝わってきます。
更紙を使用することの多い業種はスーパーや小売店などです。
印象を左右する“紙の厚み”と“手触り”

紙によって変わる見た目や印象についてお話しましたが、紙の“厚み”や“手触り”もまた、印象を変える大きな要素です。
チラシがペラペラすぎると「安っぽい」と感じられることがありますし、逆に厚手の紙だと「しっかりしていて信頼できそう」と思わせる効果があります。実際に、高級住宅の分譲チラシで厚手の紙が使われていたときは、「物件の価値をしっかり伝えようとしているな」と感じました。
また個人的な意見として、近年紙の高騰の影響により薄い紙を使用したチラシが増えているため、厚い紙のチラシは自然と目が引かれるというか、手が引かれます。ペラペラとチラシを流し読みしている時に、他と比べて厚い紙を使用しているチラシがあると、どんなチラシだろうと興味をそそられます。そのため、デザインをこだわるのはもちろん、数ある折込チラシの中から手に取ってもらえるよう、紙の手触りや厚さにこだわってみるのも一つの手かもしれませんね。
まとめ:チラシの内容に合った紙選びのすすめ
ここまでご紹介した4種類の紙について、特徴・使われることの多い業種・印象や用途を比較できるよう一覧にしました。紙選びの参考に、ぜひご覧ください!
特徴 | 向いている業種 | 印象・用途 | |
コート紙 | 光沢がある・発色が良い | 食品・アパレル | 写真やイラストを 魅力的に見せたい |
マット紙 | 落ち着いた色味・読みやすい | 不動産・商業施設 | 信頼感・安心感 |
上質紙 | 書き込みが出来る | 通販 | 誠実・実用的 |
更紙 | ざらざらした質感・低コスト | スーパー・小売店 | 素朴さ・親しみやすさ |
どんなに素晴らしいデザインでも、紙選びを間違えると印象がずれてしまうことがあります。逆に、内容と紙がしっかりマッチしていれば、受け手に伝わる力がぐっと高まります。そのため、チラシ作成時の紙選びにおいて最も重要なことは「内容と紙の相性」と言えるでしょう。
チラシは“メッセージ”を伝えるツール。その土台である紙選びこそが、第一印象を決める重要なポイントです。ぜひみなさんも、紙の違いを意識しながら印刷物を見てみてください。きっと、新しい視点が見つかるはずです!
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