【動画付き!】擬似エンボス印刷 制作データ(ニス版)の作り方と、注意点・コツについて
皆さんこんちにわ!エムアイシーグループ三浦です♪
今回は、擬似エンボス印刷の「制作データ(ニス版)の作り方や注意点」についてご紹介したいと思います。
擬似エンボス印刷に興味を持っていただいて「デザインを作りたいけどどうやって作ったら良いかわからない」というデザイナーさん、クリエイターさん、印刷会社さん、広告代理店さんは本記事をご一読くださいませ。
グラフィックデザイン系の印刷物のデータやデザインをいじったことのある方が見ると意外と簡単です。
ただ、言葉だけでは伝わりにくい点も多いと思いますので、直観的に作業方法がわかる動画も交えて紹介致します!
擬似エンボス印刷で必要な制作データ
●ニスを印刷するための版の制作データが必要です。
過去記事「擬似エンボスのしくみと特徴」でも書かせていただきましたが、擬似エンボス印刷はCMYKの4色カラーと、2種類のニスを使った特殊印刷です。印刷機に真っ白の用紙をセットして印刷機を動かすと印刷機を用紙が流れていきます。4色カラーを印刷した後、2種類のニス(ハジキニスと光沢ニス)を順番に印刷していきます。印刷機から出てくるころにはカラー印刷+擬似エンボス印刷が施されているのです!
つまり、擬似エンボス印刷を制作データでは、通常のカラー4色版の他に、2種類のニスを刷るための版(ニス版)が必要となるのです!
擬似エンボス印刷に必要な制作データは1種類のニス版だけ
●必要な制作データは1種類のニス版だけ
擬似エンボス印刷は2種類のニス(光沢ニスとハジキニス)を印刷しますが、ご用意いただく制作データは1種類のニス版だけで大丈夫です。
というのも理由があります。
2種類のニスのうち、1種類(光沢ニス)は基本的に全面にニス印刷を行うため、特に版を必要としないからです。
つまり残りのもう1種類のニス(ハジキニス)の版をご用意いただくだけで擬似エンボス印刷の制作データは完成します!
デザインの中にどうツヤツヤ面を作るのか?どうザラザラ面を作るのか?擬似エンボス印刷を印刷物にどう施すかをイメージしていただいてニス版を1種類作成し、4色カラーの制作データと一緒にエムアイシーグループまでご入稿いただければ擬似エンボス印刷のデータ入稿は完成です!
※ニス版(M版)でベタに設定していただいた部分がザラザラ面、白抜きになっている部分がツルツル面になります!
擬似エンボス印刷データ作成の注意点とコツ
擬似エンボス印刷データ作成の注意点とコツが数点ありますので紹介したいと思います!
●ペーストしたデータの位置
1点目は、ペーストしたデータの位置です。擬似エンボス印刷のニス版を作成しペーストした際に、位置がズレてしまうとそのままニスの印刷位置がズレてしまいます。データ作成時にレイヤーの表示を切り替えて、ズレていないかチェックお願いします。
※当方での確認ですと、デザイン的にわざとズラしているのか、そうでないのか判断しかねてしまいます。
●グラデーションは表現できない
2点目は、擬似エンボス印刷でグラデーションは表現できないという点です。
擬似エンボス印刷は2種類のニスで「ツルツル」か「ザラザラ」を表現しています。どちらかしかありません。
1%~99%の網点を使って「グラデーションで徐々にザラザラ、ツルツルに」といった表現は出来ないのです
一度サンプル作成時に実験をした事があります。
だいたい30~70%くらいのどこかでツルツルとザラザラの境い目が急に出来てしまいます。
しかもこの境目は、印刷機や、天候、用紙、インキの温度などの環境により毎回変わってしまいます!!
イメージ通りに仕上がらない上に、例え本機校正で確認していただいたとしても本番で同じように出来るかはわかりません。
擬似エンボス印刷のニス版を作る時には「ベタ」か「白」でデータを作っていただくようお願い致します。
※ニス版(M版)でベタに設定していただいた部分がザラザラ面、白抜きになっている部分がツルツル面になります!
●細かい表現がどこまで出来るか知っていただく
3点目は、擬似エンボス印刷(ニス)でどこまで細かい表現が出来るかという点です。
擬似エンボス印刷で使用されるニスは、通常のインキよりも若干固いため、カラーと同じように細かい表現がうまくできない可能性があります。
細かい線や、細かい文字などどこまでが表現できるのかどうかを知っていただくためのサンプルもご用意しておりますのでお問合せフォームより「細かいデザインがどこまで出来るかのサンプルをください」とサンプル請求をお願いします。
●背割れしにくいデザインを選ぶ
最後は、「背割れ」についてです。擬似エンボス印刷に限ったことではありませんが、折りや、製本が必要な印刷物を作るときには、折り目の部分(背)が割れて白い紙が露出してしまう現象(背割れ)は厄介な敵です。せっかくの高級感溢れる印刷物が台無しになってしまうケースもあります。
特に擬似エンボス印刷は淡い色よりも濃い色(黒や紺色など)の方が擬似エンボスの表現が際立つため選択しがちではあります。デザインを作る際に、背の部分でデザインを分けていただいたり、背の部分だけ白ベースのデザインにするなど、背割れが目立ちにくいデザインを心掛けていただくとより良い擬似エンボス印刷の印刷物が出来上がります。
擬似エンボス印刷の制作データの作り方を動画で紹介しています!
ここまでのお話や、実際のデータをどう作っているのかを説明した動画を作成しましたので本記事と合わせて確認いただければ幸いです。
●擬似エンボス印刷の制作データの作り方動画
https://youtu.be/orRwR3JQUoI
・擬似エンボス印刷制作データの説明
・擬似エンボス印刷制作データの作り方手順
・パスの選択
・パスのコピー
・新規レイヤーの作成
・同じ位置にペースト
・塗りつぶし
・擬似エンボス印刷制作データの注意点
まとめ
●擬似エンボス印刷は4色版にニス版を1種類加えるだけ!!!
・CMYKデータ
・エンボス版(ニス版)
擬似エンボス印刷のを刷るためにはこの二つを作成していただければ大丈夫です。
意外と簡単なんです。
この他にも、薄い色よりも濃い色の方が擬似エンボスが映えるという事や、背景に欲張って柄を入れない方が上品に仕上がるなど実績を積んだうえでの経験値もエムアイシーグループにはございます!
「んー、よくわからないし、面倒だからデザインから全部やってよ!」というご相談にも勿論のっておりますのでお気軽にご相談ください♪
エムアイシーグループをどうぞよろしくお願いします♪
擬似エンボス・ニス・UV印刷やPP加工などの特殊印刷が得意な印刷・広告会社です。
広告、印刷、パンフレット、クリアファイル、紙製クリアファイルなどお気軽にご相談ください♪
ページ下部にて問い合わせフォームがございます。
●「擬似エンボス印刷とは!?」「擬似エンボス印刷のしくみと特徴!」
https://uv-print.micg.co.jp/entry-3.html
https://uv-print.micg.co.jp/entry-4.html
●擬似エンボス印刷で出来る製品が一目でわかる!「擬似エンボス商品ラインナップ」
https://uv-print.micg.co.jp/entry-138.html
●【デザイナー向け】擬似エンボス印刷のデータの作り方が一発でわかる!動画付き制作データの作り方
https://uv-print.micg.co.jp/entry-11.html
●【販促品の新定番】当社の大人気商品「擬似エンボスクリアファイル」を紹介しています♪
https://uv-print.micg.co.jp/entry-41.html
●【SDGs推進】擬似エンボスクリアファイルの環境対応製品「擬似エンボス紙ファイル【クリア】」♪
https://uv-print.micg.co.jp/entry-133.html
●【擬似エンボス×クリア名刺】99%の人が覚えていてくれる「展示会・イベント専用名刺」
https://emboss-meishi.micg.co.jp/