ポスティングとは?効果を出すために知っておきたいこと
ポストにはさまざまな紙の販促物が投函されます。そのなかで、ポスティングチラシの効果を最大限に引き出すために、知っておきたい知識や注意点があります。今回は、ポスティングチラシとほかのポスト投函チラシとの違い、特徴やメリット・デメリット、活用の仕方について紹介します。
目次
・ポスティングとは?ポスト投函チラシの配布方法いろいろ
・ポスティングの3つの特徴
・ポスティングの3つの配布手法と活用シーン
・ポスティングのメリットとデメリット
・ポスティングの特徴を知り上手に成果につなげよう
ポスティングとは?ポスト投函チラシの配布方法いろいろ
ポスティングとは、個人宅の郵便ポストにチラシを直接投函する、数多くあるチラシ配布方法のひとつです。訴求対象は配布エリアのターゲット層で、宣伝目的で販促チラシをポストに直接投函し、商圏の潜在顧客に直接アプローチする役割があります。
ポストに投函する紙の販促物には、ほかにも折込チラシ、タウンプラス、ダイレクトメールなどがあります。折込チラシは、新聞や地域メディアなどに折り込んで配布されるチラシです。タウンプラスは、郵便局員が配達する地域指定郵便で、郵便物と一緒に投函されます。ダイレクトメールは、住所リストのある既存顧客へ郵送で送付されるハガキや封筒です。
チラシの配布方法には、以上のようにさまざまなものがありますが、今回は比較的コストが低く、新聞を購読していない世帯へのアプローチが可能な、ポスティングについて詳しくみていきます。
折込チラシについては、以下の記事をご参照ください。
「折込チラシとは?メリット・デメリットと効果を高める秘訣」
ポスティングの3つの特徴
ポスティングには主に次の3つの特徴があります。
エリアマーケティングと好相性
ポスティングは、店舗の周辺地域に特化して宣伝できることが強みです。そのため、地域密着型ビジネスでの集客や販促で効果を発揮します。具体的な業種には、飲食店、美容室、不動産、学習塾などがあげられます。
実店舗に顧客が足を運ばない宅配サービスや、アルバイト・パートの求人にもポスティングは有効です。
宅配サービスの場合は、商圏に効率良くメニューやクーポンを配布できます。アルバイトやパートの仕事は自宅から通える圏内で探すことが多く、求人する店舗の周辺地域にポスティングすれば、求職者の目にとまりやすくなります。
アナログ層へ情報発信でき、併用でデジタル層にも効果的に使える
ポスティングは、インターネットを利用しないアナログ層へ情報発信ができます。また、デジタルとアナログの販促施策を併用することで、日常的にインターネットを利用しているデジタル層へも効果的にアピールできます。
アナログ層はシニア、デジタル層は若年とイメージされがちですが、実際はシニア層にもインターネット利用者が多数存在し、紙媒体は若い世代に新鮮なメディアとして認識されている一面もあります。
インターネットを利用する顧客は、デジタルとアナログを横断して情報を取得しています。どちらか一方に比重を置くのではなく、デジタルとアナログを融合したマーケティング施策を行うことで、より良い相乗効果が得られます。
配布ターゲットを絞り込める
新聞の折込チラシは、新聞の購読者にしか情報を届けることができません。しかしポスティングでは、新聞を購読していない世帯にも情報を伝えられます。比較的年齢層が高い新聞購読者に対して、若い世代やファミリーにはポスティングが有効です。また、エリア指定、一軒家指定、集合住宅指定などの配布方法を工夫することで、年代や家族構成のターゲットを絞り込むことも可能です。
ポスティングの3つの配布手法と活用シーン
ポスティングの投函方法には、雑誌や冊子などに挟んで配布する合配、1種類のみのチラシを投函する単配、何種類かのチラシをまとめて投函する併配があります。
配布手法には、軒並み配布(ローラー配布)・全戸配布・選別配布があります。ポスティングを活用するためには、それぞれの配布手法の特徴を理解することが大切です。ここでは、各配布手法と活用シーンを紹介します。
軒並み配布(ローラー配布)
軒並み配布は、ポスティングのもっとも基本となる配布手法です。ローラー配布と呼ばれることもあります。
指定したエリア内のあらゆるポストに、ターゲットを絞らず配布します。低予算で多数の幅広い層に配布できるのが魅力です。
ただし、チラシの投函を拒否する家庭や企業もあるので、実際は全ポストへの投函はできません。そのため配布率は、指定エリア内全世帯数の70%程度です。地域全世帯が対象の業種や年齢性別・家族構成を問わない業種、エリアの全体的な反応率を重視したいときなどにおすすめの手法です。具体的な業種には、飲食店、コンビニエンスストア、宅配クリーニング、スポーツジムなどがあります。
全戸配布
全戸配布は、配布単価は高くなりますが、指定エリア内の全世帯のポストへ100%の投函を目指した配布手法です。住宅地図を見ながら一つひとつのポストへ投函していきます。「全世帯に配布しなくてはならないもの」を配布するときにおすすめの手法です。例えば、市町村自治体の広報誌や公的機関の案内などがあげられます。
選別配布
選別配布は、配布単価は高くなりますが、指定条件のポストを選別して投函できる配布手法です。配布枚数は自由に絞り込めます。選別配布には、投函の際に、戸建てやマンションなどの指定条件をスタッフの視認で選別する方法と、GISを利用する方法があります。
GIS (Geographic Information System)は、地理空間情報から必要なデータだけを地図上にわかりやすく表示できる地理情報システムです。GISで摘出できるデータには、人口・年齢別・世帯・住居・産業分類などがあります。GISポスティングは、確かなデータをもとに投函先を選別するので、ターゲットが確実で高いレスポンスが期待できます。
選別配布は、反応率が良い物件が事前にわかる業種におすすめです。例えば、戸建て住宅の外壁塗装を専門に請け負う会社なら、戸建て住宅のみを視認して投函でき
ます。
ターゲットが明確なら、どのような業種でもGISは有効です。
ポスティングのメリットとデメリット
ポスティングにはメリットがある一方で、デメリットもあります。順に見ていきましょう。
メリット
潜在顧客にアプローチできる
現代は、インターネット検索で顧客が情報を収集し、商品購入の可否を決める時代です。そもそも、商品名やサービス名を知らない潜在層には、検索すらしてもらえません。ポスティングは、自社の商品・サービスを知らない潜在顧客にもアプローチでき、Web検索やサイト流入へつなげられます。
配布タイミングを指定できる
新規オープンやセールでは、開店前やセール前などの最適なタイミングでターゲットにアプローチする必要があります。ポスティングなら、タイミングを指定して希望するエリアに配布できます。
コストパフォーマンスが高い
ポスティングの反響率は一般的に0.3%前後といわれます。反響率0.3%は、チラシ1万枚に30人の反響が得られる計算です。例えば、エステティックサロンのチラシ1万枚を配布する場合、サロンの客単価を1万円とすると、30人で30万円の売り上げが見込めます。ネット印刷であれば、A4サイズのチラシ1万枚なら1.5~3万円くらいで印刷できます。ポスティングの主な費用は印刷代と人件費ですが、配布業者に依頼せず自社で配布すれば必要コストはさらに抑えられます。
チラシ以外のものと一緒に配布できる
ポスティングでは、チラシ以外のものと一緒に配布することも可能です。試供品やポケットティッシュなど、チラシ以外の品物と配布することで、手に取ってもらいやすくなります。
幅広い層にアピールできる
ポスティングの基本になる軒並み配布(ローラー配布)は、低予算で幅広い層に配布できます。選別配布でも、指定したあらゆるターゲット層に柔軟に対応可能です。
デメリット
配布期間が1週間〜1ヵ月程度かかる
ポスティングをした場合、通常配布期間が1週間~1ヵ月程度かかるとされます。配布期間に合わせてセール期間を長くしたり、訴求内容を変えたりすることで、その影響を小さくすることは可能です。
クレームや違法行為のリスクがある
ポスティングを迷惑に思う人には、投函がクレームにつながることがあります。また、ポスティング自体に法的な規制はないものの、ポストにチラシ禁止の張り紙や、立ち入りお断りといった注意書きを無視して投函した場合、「住居侵入罪」や「軽犯罪」に問われる可能性があります。経験値が高く、信頼できる業者に依頼することで、これらのリスクを削減できます。
品質の低い業者が存在する
ポスティング業者には、依頼されたチラシを投函せずに捨ててしまうような無責任な業者も存在します。業者選定の際は、配布スタッフへの教育・管理がしっかりした業者を選択する必要があります。
読まずに捨てられるリスクがある
ポスティングは、複数のチラシにまぎれると目にとまりにくくなります。手にとって読んでもらうには、1種類のみのチラシを投函する単配で投函する方法があります。また、ターゲットにささるキャッチコピーを考える、形状を変える、クーポンやスクラッチカードなどを付与するといった、捨てられない仕掛けを考える必要があります。
Web広告に比べて効果検証しにくい
ポスティングは紙媒体となるため、Web広告に比べて効果検証がしにくいです。この問題は、チラシを経由して行動を起こした人がわかるような仕組みをチラシに追加することで、対策が可能です。
例えば、チラシに「このチラシを持参してご来店の方は〜%引き」のような文言を入れて特典をつけます。また、チラシ専用の二次元バーコードや電話番号を記載すれば、チラシ経由でアクセスした人数がわかります。
ポスティングの特徴を知り上手に成果につなげよう
ポスティングには、ほかのポスト投函チラシとは違うメリットがあります。ポスティングの効果を引き出すには、配布エリアの選別も重要ですが、ターゲットの心に響く内容や印刷の工夫、ポスティング業者の選定も大切です。業者によりサービス内容は異なります。信頼できる業者を見つけて、ポスティングを成功させましょう。
ターゲットの心に響く内容や印刷の工夫の仕方については、下記をご参照ください。
「チラシデザインで訴求効果が大きく変わる!作成時の注意とコツを解説」
また、新聞や書籍の電子化が進む現代、チラシについても電子化が進んでいます。電子化されたチラシについて知りたい方は、以下をご覧ください。
「Webチラシとは?活用のメリット・デメリットから作成・配信方法を解説」
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