会社案内のデザインのポイント!目的や役割、表紙デザインについて徹底解説
会社案内は、自社を知らない人に向けて、自社がどういう会社なのかを紹介するツールです。最初に目にする表紙はある意味、企業の顔とも言えるでしょう。表紙デザインは、会社のイメージを印象的に伝える役割を担い、次のページへと誘うストーリーの始まりでもあります。会社案内のデザインについて、その役割と重要性、制作の流れ、印象に残るデザインにするためのポイントを解説します。
目次
・会社案内作成の目的
・会社案内における表紙デザインの役割
・会社案内の表紙デザインの流れ
・会社案内の効果を高める表紙デザインや装丁
・会社案内の表紙デザインの事例
・会社案内の表紙を工夫することで自社の持ち味を表現
会社案内作成の目的
会社案内を作成する目的について確認しましょう。
会社案内とは、自社を紹介するための資料です。
会社案内を提供するターゲットには、取引先、顧客、採用候補者などが考えられますが、ターゲットの選定によって記載内容や表現方法を変える必要があります。
会社案内は、選定したターゲットに向けて配布する資料として以下のような目的で作成します。
⮚ ブランディング・PR
⮚ 営業活動
⮚ 採用活動
大枠で考えると、会社案内は「パンフレット」のひとつという位置づけです。企業全体の様子や事業、方向性を紹介して、自社への理解を求め、自社の存在を印象づけます。企業としての信頼感を与え、企業イメージを向上させるといった目的が挙げられます。
採用活動に大きな影響を与える採用パンフレットについては、下記の記事で詳しくご紹介しています。
関連ブログ:【採用担当者の方にぜひみて欲しい2】採用パンフレットとは
会社案内における表紙デザインの役割
会社案内は、その企業のことをまだよく知らない人が企業の事業内容を理解するために大切な役割を担います。表紙デザインは企業自体の印象と捉えられます。
そのため、一般的には社風が反映され、シンプルで落ち着きのあるデザインが多く見られます。書籍や雑誌の表紙からも分かるように、表紙デザインが物語るものは決して小さくありません。企業理念や事業内容、社風などが示される表紙デザインが理想的です。
特に、企業が取引先候補を選定する際、または求職者が応募先企業を選定する際に会社案内を手にする場合には、会社案内に対しても多少なりとも企業を選ぶ目線で見てしまうでしょう。競合相手よりも優れた企業と見なされるためにも、会社案内の表紙デザインが重要となります。
会社案内の表紙デザインの流れ
会社案内の表紙をデザインする際の一般的な手順を紹介します。
1.会社案内の表紙のメッセージを確認
表紙に掲載する文言をあらかじめ作成しておくと、方向性が定まりやすくなります。表紙に記載したい要素、企業コンセプトを明確化し、配置を大まかに決めておきます。
読みやすさ、文字のサイズ、色、フォントなど構成の段階からデザイナーとの綿密な調整が重要です。
表紙は以下の4面で構成されています。
⮚ 表紙の表側:表1
⮚ 表紙の裏側:表2
⮚ 裏表紙の裏側:表3
⮚ 裏表紙:表4
用途や読み手側の受け取り方を考慮し、どのような印象を与えるかを想像しながら、各面に盛り込む要素を決定します。
ターゲットや訴求したい内容によって、シンプルにまとめた方が良い場合もあれば、表紙全体に会社の理念を掲載してメッセージ性を持たせた方が良い場合もあります。
2.表紙用紙の選択
選ぶ用紙によっても表紙のイメージは変わります。表紙用紙の定番には「コート紙」「マットコート紙」などがあります。
材質の特徴と会社案内の方向性を考慮してデザインを決定し、それに適した用紙を選んでいくようにします。
特に写真や多色のイラストを使用する場合は、用紙によってにじむ可能性があるので用紙の性質による印刷時の再現性について確認しておく必要があるでしょう。
3.デザインの構成
上記で示した内容をまとめて、具体的なデザイン構成を決定します。
表紙デザインは、ページを開いたときに違和感が出ないように、中面の内容と一体感のあるデザインで制作します。
会社案内の効果を高める表紙デザインや装丁
会社案内の効果を高めるための表紙デザインのポイントを紹介します。
インパクトを与え、自社らしさを表現する
派手であればよいというものではなく、企業としての安心感・信頼感を与えられ、どのような会社かを表現することが大切です。このあとの事例紹介にもあるように、用紙選びや加工によっても印象に残る表紙を実現できます。
ブランドイメージを表現する
重厚さ、親しみやすさ、安定感、先進的などの企業イメージは、表紙デザインによって印象づけられます。そのため表紙は、会社案内の導入部分にあたる重要な役割を果たすのです。
コーポレートカラーやロゴマークなどを用いて企業イメージを表現すると、ブランディングを目的とする場合に特に有効です。
会社案内のターゲット・目的に合わせる
構成やレイアウトは、会社案内を手にする相手を考慮し、ターゲットや目的に応じて表紙にどのような効果を期待するかという点に注目します。例えば取引先であれば自社の強みを意識し、ぜひ任せたいと思わせるようなデザインへの配慮が必要です。
表紙からの導入や全体的な内容との調和を図る
先にも述べたように、表紙制作では内容との調和を考慮し、内容と一貫性を持たせることが大切です。表紙デザインにのみ凝りすぎて、内容とのギャップが生じないように注意しましょう。キャラクターや事業関連の画像など、キービジュアルを活用して一貫性を出すというのもひとつの方法です。
また、表紙をめくったときにくどい印象を与えないかを予測し、内容との調和を考える必要があります。表紙から内容の全体的な調和を考慮し、裏表紙を使う・使わないといった点まで吟味します。
どのような表紙加工をするか考える
紙の種類・厚さをともに本文と表紙の紙質と変えることで、印象が大きくアップします。
PPコーティング、擬似エンボス、箔(はく)押し、型抜きなどの特殊印刷・加工を用いて、企業イメージに合わせると同時に遊び心を加え、読者の興味を引く工夫をすると良いでしょう。一方で、予算とのバランスを図り、費用対効果も考慮する必要があります。
会社案内の表紙デザインの事例
表紙デザイン制作で、具体的な制作イメージを深めるヒントとなる事例を紹介します。
金属加工企業の事例
鋳物部品の製造販売を手掛けるある企業では、縦型・横型の2パターンで会社案内を作成しています。
縦型の表紙デザインは鋳造を手掛ける企業らしく、表面に金属層がありメタリック調に仕上がっている蒸着紙を使用し、さらに擬似エンボス印刷を施しました。見た目のインパクトを与えながら他社との差別化に成功しています。
横型のデザインでは、しっとりとした落ち着きのある用紙に特殊なシルバーインキを使用し、スタイリッシュに仕上げています。製品の品質の高さが感じられるなかにも、鋳物を扱う企業としての渋みが感じられます。
デザインについての詳細は以下のページをご覧ください。
縦型:https://www.micg.co.jp/works/kokune.html
横型:https://www.micg.co.jp/works/entry-264.html
ソフトウェア関連企業の事例
テクニカルガイドやアドバイスなどのサポートをして、お客様自身で会社案内パンフレットのデザインを作成した事例です。動きと勢いのある表紙デザインが強烈なインパクトを放ち、企業の目指す方向性やダイナミックな姿勢が伝わってきます。映画のタイトルロールを思わせるような、特徴的な演出をしている裏表紙もポイントです。ソフトウェア事業という未来志向の業種ならではの会社案内となっています。
デザインについての詳細は以下のページをご覧ください。
https://www.micg.co.jp/works/entry-223.html
会社案内の表紙を工夫することで自社の持ち味を表現
会社案内の表紙づくりを安易に捉えてしまうと、ありきたりで没個性的な冊子にとどまってしまいます。会社案内がなぜ必要なのかを考えれば、表紙デザインの果たす役割も見えてくるでしょう。表紙デザインには、本文にあるようなレイアウトの制約がありません。最も個性を発揮できるのが表紙であるとも言えます。会社案内を手にした人が企業の雰囲気を想像でき、ページを開きたくなるような表紙デザインを目指しましょう。
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